インド、新型ウイルスの感染確認100万人超す 検査拡大で

A health worker in PPE talking to a woman during a swab Covid-19 rapid antigen tests at a government school.

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画像説明, インドは数週間前から検査規模を拡大している

インドで17日、新型コロナウイルスの感染が確認された人数が100万人を超えた。24時間内での確認人数が過去最多の3万5000人近く達したため。インドではウイルス検査の実施を拡大するに伴い、感染者の確認も急増したとされる。

確認された感染者の人数が100万人を超えたのは、アメリカ(約358万人)とブラジル(約201万人)に次いで3カ国目(米ジョンズ・ホプキンス大学集計)。

インドではこれまで、感染しても致死率が低く、現時点で発症している人数は感染者累計の約3割だった。しかし、死者数は増え続けており、2万5602人と世界8位となっている。

特に西部マハラシュトラ州の被害が最も甚大で、国内最多の累計28万人が感染している。

最近ではこれに加えて、南部カルナタカ州やアンドラ・プラデシュ州、東部ビハール州と西ベンガル州で連日、感染者数の最多記録を更新している。

A chart showing India's cumulative Covid-19 cases.
画像説明, 100万人を超えたインドの感染者数

インドで最初の感染者が確認されたのは1月末だったが、パンデミック(世界的流行)はゆっくりと拡大した。政府が3月に全ての国際線の発着を禁止し、2カ月近い厳しいロックダウン(都市封鎖)と移動制限を実施したため、当初の感染急増が防げたと見られている。

しかし厳しい規制によって経済や国民の生活は甚大な打撃を受けた。政府が6月末に経済活動を再開して以降は、検査の実施件数が増えるとともに、確認される感染者の人数も急増した。

Chart showing India's cases went up as testing increased in June.
画像説明, インドではウイルス検査の実施件数が増えると共に、感染者の確認も増えた。グラフの左は日別検査件数、右は日別で確認される感染者数(共に7日間移動平均)
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<解説> 検査の拡大で感染者の拡大も急増――アパルナ・アルーリ、シャダブ・ナズミ

世界で人口が2番目に多い、しかもその多くが都市部にひしめきあって暮らしているインドが、世界的な感染のホットスポットになったのは、決して意外なことではない。

感染者の本当の人数は不明だが、インドは数週間前から検査の実施件数をかなり増やしてきた。

しかし、感染拡大を効果的に抑制できるほどの大々的な規模で徹底した検査は、まだ実現していない。

その一方で回復率は高く、致死率は被害の甚大な諸外国に比べると異例なほど低い。この致死率の低さに、専門家は首をひねっている。

ただし、州ごとの検査データに矛盾もみられるため、他の数字についても疑問はぬぐえない。とはいえ、インドでの状況は決してひどい話ばかりではないと、専門家たちは話している。

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