英イングランドでパブや美容院が再開 ただし注意喚起も

A member of staff pulls the first drink at the reopening The Toll Gate, a Wetherspoons pub in Hornsey, north London

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画像説明, ロックダウン後の最初のパイントを入れるパブ「トール・ゲイト」のスタッフ(3日、ロンドン北部ホーンジー)

新型コロナウイルス対策で3月23日にロックダウン(都市封鎖)が始まって以来閉じていた英イングランドのパブやレストラン、美容院や映画館が4日、営業を再開した。ただし、利用者の間の距離は十分に開けて社会的距離を維持する必要がある。

イングランドでは4日午前0時(日本時間同日午前8時)過ぎに、レストランや美容院、理容店、映画館などの再開が認められ、真夜中に営業を再開した美容院もあった。しかし、パブについては夜中の再開を認めると騒ぎになりかねないという懸念から、午前6時の再開となった。

感染対策の行動制限がイングランドで大幅に緩和されたことを受け、ボリス・ジョンソン英首相は国民に、責任ある行動をとるよう呼びかけた。また、英政府の科学顧問たちは、制限緩和にはリスクが伴うと警告した。

マット・ハンコック保健相は英紙デイリー・メールに対して、一般市民がパブで楽しむのは構わないが、けんかをしたり騒ぎを起こしたりする者は「法律に違反すれば、気づけば留置所だということになりかねない」と述べた。

英接客業界の業界団体は、今週末にイングランドのパブの53%とレストランの47%が再開し、900万人が利用すると期待している。

一方で、英夜間事業協会(NTIA)によると、4日にはイングランドのバーやパブ、レストランなど飲食業の31%が休業を続ける方針という。

NTIAのマイケル・キル代表は、加盟店の中には「政府と規制当局と警察の間の異様な綱引きのまんなかに押し込まれた」気がするという業者もいると話す。

ロンドン北部のパブ「トリントン」は、近いうちに客を迎え入れたいのは山々だが、「そうしても大丈夫だとなってから」でなければ再開するつもりはないと話している。

イギリスでは3日夜までの1日で、新たに137人が新型コロナウイルス陽性と判明した後に死亡した。これでイギリスの死者数は計4万4131人になった。これまでに1000万件以上のウイルス検査を実施したうち、感染が確認された人数は累計28万4000人を超えている。

Bar staff waits for customers at the Rochester Castle pub in Stoke Newington, north London

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画像説明, 営業再開して客を待つロンドン北部のパブ「ロチェスター・カッスル」のスタッフ
Prince William
画像説明, パブを訪れたウイリアム王子

英王室のウイリアム王子はノーフォーク州スネティシャムにある創業600年のパブ「ローズ・アンド・クラウン」を訪れた。3月のロックダウン開始以来、閉じていたこのパブで、王子はサイダー(シードル)とポテトフライを楽しんだという。

Long queues outside a barbers in Clapham, south London

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画像説明, ロンドン南部クラパムでは理容店の外に行列ができた
Men wait for a Barbers to open in Ashford, Kent

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画像説明, ケント州アシュフォードでも理容店の前で辛抱づよく待つ男性たちの姿が見られた

イングランドではこのほか、屋外ジムや子供のプレイグラウンドなど屋外施設の再開が認められた。図書館やコミュニティー・センター、美術館や博物館、ギャラリー、テーマパーク、ゲームセンター、宗教施設なども同様。結婚式は、参列者が最大30人のものに限り認められる。

さらに、人と人との交流については、社会的距離を守ることを条件に、2つの世帯が屋内外で会うことができる。相手の家に泊まることも認められる。

ジョンソン首相は、ジムやネイルサロン、ナイトクラブなどの営業再開の予定について、来週にも行程表を発表すると話した。

ただし、感染者が急増している英中部レスターは、単独の自治体として初めてロックダウンが実施されているため、パブや映画館などは休業が続いている。

Members of the public wear face masks as they ride the Oblivion rollercoaster at Alton Towers

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画像説明, 遊園地オルトン・タワーズでは、マスク着用と社会的距離を条件にアトラクションが再開した

イングランドでは、人と人との間に2メートルの社会的距離を保つよう指示されている。ただし4日からは、マスクを着けて、相手と真正面に向かい合わないなどの「緩和策」を実施すれば、1メートル超の距離でも良いという新しい政府ガイダンスが出されている。

一方で、英ユニヴァーシティ・コレッジ・ロンドンの疫学専門家、ロバート・ウエスト教授はBBCの朝の情報番組に、「ウイルスはまだ私たちの周りにいる。毎週新しく約2万人が感染し、約1000人が死亡すると予測されている。感染率も致死率も急激に下がっているわけではないので、誰もが本当に慎重に行動しなくてはならない」と話した。

接客業界は安全な再開のため「最大限」に努力しているものの、「経済を再開すればするほど、人と人の接触が増える(中略)そうすれば感染も増えて、残念ながらそうすれば死者も増える」と、ウエスト教授は警告した。

イギリスの超過死亡や他国との比較について、BBCラジオが英ケンブリッジ大学の統計学者、サー・デイヴィッド・スピーゲルハルターに尋ねたところ、イギリスの対応の結果は他国と比べて「悪い」とスピーゲルハルター氏は答えた。

Presentational grey line
Hairdresser Carole Rickaby cuts her client Sandra Jacobs' hair shortly after midnight on Saturday

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画像説明, 真夜中に再開したロンドン北部キャムデンの美容院

チェシャー州では4日午前0時1分に、共に22歳のルイーズ・アーノルドさんとジェニファー・ウイルソンさんが結婚。イングランドで行動制限が解除された初の結婚だとみられている。

2人の結婚式には16人が出席し、参加できなかった親族や友人はオンラインで様子を見ることができた。

Jennifer Wilson and Louise Arnold

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画像説明, ジェニファー・ウイルソンさんとルイーズ・アーノルドさんは来年、披露宴に120人を招きたいと話す

イギリスの他の地域では、北アイルランドで3日にパブやレストランの再開が認められた。スコットランドでは6日からビアガーデンや屋外レストランの再開が許され、15日からは屋内の飲食も認められる。

ウェールズでは、自治政府が「段階的再開」に向けて接客業界との協議を約束しているが、具体的な日程はまだ示されていない。