英国は「欧州最悪となる恐れも」と政府顧問 死者1万人を超す

Police officers talk to two men who had been sunbathing in St James's park in central London on Saturday

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画像説明, ロンドンのセント・ジェイムズ公園では11日、日光浴をしていた男性たちに警察が声をかけていた

イギリスの新型コロナウイルスによる死者が12日、1万人を超えた。英政府の科学顧問は、イギリスが欧州で最も被害の大きい国になる恐れがあると警告している。

医学研究を支援する英財団ウェルカム・トラスト代表で、英政府科学顧問の1人、サー・ジェレミー・ファラーは、イギリスが「欧州で最悪級の、下手をすると最悪の被害を出す」と、BBC番組」「アンドリュー・マー・ショー」で述べた。

イギリスの新型ウイルスによる病院での死者は12日、737人増え、計1万612人となった。この人数は病院以外での死者を含んでいない。

マット・ハンコック英保健相は、「今日は暗い日となった」と述べた。同時に、国民による外出自粛の努力を歓迎した。

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死者が1万人を超えたのは世界で5カ国目で、アメリカ、イタリア、スペイン、フランス、イギリスの順。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界最多のアメリカでは日本時間13日午後3時までに2万2100人超が亡くなっている。

欧州における死者は現在、イタリアが1万9800人以上で最も多い。スペインが1万7000人超で次に多く、1万4000人以上のフランスが続き、4位がイギリスとなっている。

一方、ドイツではフランスの13万3600人超に次ぐ12万7800人超の感染が確認されているが、死者は3000人に達していない。

緊急時に英政府に助言する科学顧問グループ(SAGE)のメンバーであるファラー氏は、ドイツについて、「並外れた」検査規模が入院患者の少なさの要因になっていると述べた。

BBCの番組で同氏は、COVID-19(新型ウイルスの感染症)の検査をすることで、感染者を隔離して感染拡大を防げると同時に、病院に態勢を整える時間を与えることになると説明。

「間違いなく、学べることはある」と付け加えた。

動画説明, 新型ウイルス被害は「平等ではない」とBBCキャスター 低所得者ほど感染と
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英政府は、今月末までに1日あたり10万件の検査を実施したいと表明している。これに対し、もっと早く件数を増やすべきとの批判が出ている。

ファラー氏は、新型ウイルス感染の第2、第3の波の到来は「おそらく不可避だ」と警告。治療法とワクチンの開発が「唯一の真の出口戦略」となるとした。

ワクチンについては、秋までに開発され得ると述べた。しかし、必要としている何百万もの人々に行き渡るには、より長い時間がかかるだろうと説明。

「1年以内にできたらいいが、かつてない野望と言える」と話した。

「ベルギーが深刻」

ファラー氏の見方に対し、ビジネス・エネルギー・産業戦略相のアロク・シャーマ氏は、「それぞれの国が、感染サイクルの別々の段階にある」と述べた。

シャーマ氏は外出禁止措置について、「効果が見え始めている」と評価。しかし、まだ解除の時期ではないと述べた。

伝染病学が専門のキース・ニール・ノッティンガム大学名誉教授は、イギリスの人口が欧州西部でドイツに次いで多いことから、新型ウイルスの死者は地域で最大級になると予測している。

「大事な数字は人口100万人あたりの死亡率で、死者数の合計ではない。この点では、ベルギーが、イタリアやスペインのような深刻な問題を抱えることになりそうだ」と教授は話した。

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イギリスのその他の動向

  • 英議会は今月21日にネットを使って審議する可能性がある。新型ウイルス対策などについて議論する
  • 集中治療室で欠かせない一部の薬が「比較的不足状態」にあるとBBCの取材でわかった
  • 英政府は「第2波」の到来を防ぐため、新型ウイルス対策に奮闘する開発途上国に2億ポンド(約270億円)規模の支援をする
  • 新型ウイルスの影響が黒人、アジア系、少数の民族集団に偏って大きいことを示す証拠が相次ぎ見つかっている
  • 英コメディ番組「ザ・グッディーズ」で人気を集めた、コメディアンのティム・ブルック=テイラー氏が新型ウイルスにより79歳で死去した