【米大統領選2020】 ハリス上院議員、バイデン氏を支持表明

画像提供, Reuters
米大統領選で昨年12月に野党・民主党の候補争いから撤退したカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出、55)は8日、ジョー・バイデン前副大統領(77)を支持すると表明した。
ハリス議員はツイッターに投稿したビデオで、「彼のことを本当に信じているし、もう長い知り合いです」と言い、「バイデン氏は尊厳をもってこの国に仕えてきた人で、私たちはかつてないほど彼を必要としている」と述べて、7月の全国党大会と11月の本選に向けて、バイデン氏を支援していくと述べた。

「私たちは、国民のことを本当に気にかけているからこそ、国民をまとめられる指導者が必要です」と、ハリス議員は強調した。
ハリス氏は、9日にはミシガン州デトロイトでバイデン氏の応援演説に参加する方針という。
10日には民主党支持者が党候補を選ぶ州ごとの予備選や党員集会が、ミシガン州を含め6州で行われる。
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ハリス議員の支持発表を受けて、バイデン氏は「カマラ、あなたはこれまでずっと、見捨てられ置き去りにされた人たちのために戦ってきましたね。しかもそのかなりの部分を、ボーと一緒に。家族全員から、ありがとう」とツイートした。
「ボー」とは、2015年5月に46歳で脳腫瘍のため亡くなった、バイデン氏の長男。ハリス氏がカリフォルニア州司法長官だった同時期に、ボー・バイデン氏はデラウェア州の司法長官だった。
過去には人種政策めぐり対立も
一方で、ハリス議員とバイデン前副大統領は党の候補指名を争っていた昨年夏には、人種政策をめぐり公に対立した。
ハリス氏は昨年6月、バイデン氏がかつて学校での人種隔離解消政策に反対したと批判を重ねていた。
民主党の候補者争いで唯一の黒人女性だったハリス氏はさらに、バイデン氏がかつて、人種差別を肯定した民主党議員たちとの協力関係を懐かしんだことも批判していた。
ハリス氏は当時、「あなたが人種差別主義者だとは思わないし、人との共通点を見出そうとする姿勢は尊重します」と述べた後に、こう続けた。
「でも、これは個人的なことでもあるが、この国で人種差別によって名声や職を得た2人の上院議員を、あなたが評価するのを聞いて、実はとても傷ついた」
バイデン氏の妻ジル・バイデン氏は当時、ハリス議員のこうした発言は「この選挙戦最大の驚き」だと反応し、「ジョーについてたとえ何を言うにしても、人種差別主義者だなど、それだけはまったく当てはまらない。(中略)彼は公民権を守るために政治家になったのから」と反論していた。
本選に向けた弾みに
民主党内で新進気鋭の星と目されていたハリス氏は、昨年12月に候補指名争いから撤退した。
ドナルド・トランプ大統領を厳しく批判してきたハリス氏による支持表明は、バイデン氏にとってさらに弾みになる。
民主党が党候補を選ぶ予備選が14州で一斉に行われた今月3日の「スーパー・チューズデー」では、バイデン氏への支持が急増し、14州のうち10州で勝利した。
民主党の候補者争いは事実上、中道派のバイデン氏と、左派のバーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州選出、78)の一騎打ちとなっている。
人権活動家ジェシー・ジャクソン師は8日、サンダース氏支持を表明。サンダース氏が掲げる進歩的な社会経済政策は、黒人のアメリカ人にとって「追いつくための最良の機会」になるとしている。












