【ラグビーW杯】 豪、7トライでウルグアイに圧勝 後半に2つの感動場面

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ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は5日、1次リーグD組の試合が大分スポーツ公園総合競技場(大分市)であり、強豪オーストラリア(世界6位)が7つのトライを決めて45-10でウルグアイ(同18位)を下し、準々決勝進出へと近づいた。
オーストラリアはボーナスポイントも獲得。勝ち点を11に伸ばし、D組首位に立った。11日にジョージア(世界14位)と1次リーグ最終戦を戦う。
一方、ウルグアイは13日にウェールズ(同2位)と対戦する。
タックル精度に大きな開き
地力の差がはっきりと出た試合だった。
攻撃力の指標となるトライ数は、オーストラリア7、ウルグアイ1。ディフェンスの堅さを示すタックル失敗の数は、オーストラリア16に対し、ウルグアイ41だった。
この違いがそのまま点差に表れた。
スコアでも試合の流れでもオーストラリアの一方的な試合だった。だが、後半に2つのドラマチックな場面が訪れた。
94キャップ目の初トライ
1つは後半21分、オーストラリアのPRジェイムズ・スリッパーが、代表戦出場94試合目にして、初トライを決めた瞬間だった。
スクラム最前列で体を張るプロップは巨漢が多い。走力にすぐれた選手が挙げることの多いトライを決めることはまれだ。スリッパーも2010年に初代表となって以来、トライとは縁がなかった。
そのスリッパーがゴール目前でパスを受け、そのままゴールラインを越えてなだれ込んだ。チームメイトが大喜びでスリッパーに駆け寄る。スリッパーを囲み、背中を叩いたり、ほおにキスをしたり。本人よりも周囲のほうがうれしそうに見えたトライだった。
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もう1つは、後半37分にウルグアイがトライを挙げた場面だ。
ウルグアイは前回W杯でもオーストラリアと対戦したが、最後までトライを奪えず、3-65で完敗した。
それ以来の対決となったこの日の試合も、ウルグアイはゴール間際まで攻め込む場面が何回かあったが、そのたびオーストラリアのディフェンスにはね返された。
このまま、ウルグアイはペナルティゴール1つを決めただけ、3-45で試合終了かと思われた。
117分かけて決めたトライ
しかし終了3分前の後半37分、ウルグアイはゴール前5メートル付近で、押しては戻され、また押しては戻される攻撃を繰り返す。フェイズ(連続攻撃)は17を数えた。そしてついに、NO8マヌエル・ディアナがボールをインゴールに持ち込んでグラウンドに着けた。
前回W杯の対戦から通算117分かけて奪ったトライだった。敗戦が決定的な状況ながら、ウルグアイ選手たちの顔には達成感が浮かんでいた。
ウルグアイは今大会、初戦で格上のフィジー(世界11位)を3点差で破って、W杯で16年ぶりに勝利。競技場となった釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(岩手県釜石市)を大興奮に引き込むなど、印象的な試合を見せている。

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この試合の最優秀選手:テビタ・クリンドラニ(オーストラリア)
この試合の最優秀選手には、2トライを挙げたオーストラリアCTBテビタ・クリンドラニが選ばれた。
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