【ラグビーW杯】 ウルグアイ、釜石で格上フィジー破る 16年ぶりW杯勝利

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ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は25日、1次リーグD組の試合が釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(岩手県釜石市)であり、初戦を迎えたウルグアイ(世界19位)が30-27で格上のフィジー(同10位)を破り金星を挙げた。
ウルグアイにとっては16年ぶりのW杯勝利。選手やスタッフ、ファンらは試合終了後、歓喜に浸った。
一方、フィジーは2連敗となり、1次リーグ突破が難しくなった。
被災地で1万4千人が観戦
東日本大震災の被災地に新設された競技場で開かれた、初のW杯となった。試合前には選手と観客が目を閉じ、震災犠牲者に黙とうをささげた。
釜石鵜住居復興スタジアムでは、今大会中にもう1試合(10月13日、ナミビア対カナダ戦)が予定されている。
先制トライを奪ったが…
先制点を挙げたのはフィジーだった。
前半7分、ゴール左側手前のラインアウトから、HOメスラメ・ドロコトが左隅にトライを決めた。
フィジーのペースで進むかと思わせたが、徐々にウルグアイが攻勢に出た。
前半13分、ピッチ中央付近でフィジーがこぼしたボールを、ウルグアイのSHサンティアゴ・アラタが拾い上げ、そのままゴール中央付近まで駆け込んでトライ。コンバージョンキックも成功し、7-5と逆転した。

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ダブルスコアで折り返す
ウルグアイはこの後、フィジーにトライとコンバージョンキックを決められ、再びリードを許したものの、前半22分と同26分にそれぞれ、NO8マヌエル・ディアナとCTBフアンマヌエル・カトが立て続けにトライを奪って再逆転した。
ともにコンバージョンキックも決め、一気に21-12とフィジーを引き離した。
ウルグアイは前半終了間際にもペナルティゴールを成功。24-12のダブルスコアにリードを広げ、ハーフタイムを迎えた。
キック決まらず
後半になるとフィジーが意地を見せ、3つのトライを集めた。
しかし、いずれもコンバージョンキックを失敗。追加点を積み上げることができなかった。
一方、ウルグアイは後半、トライこそ奪えなかったが、フィジーが点差を詰めてきたタイミングでペナルティゴールをしっかりと計2つ決め、追撃をくじいた。
フィジーは最後は3点差まで詰め寄ったが、後半は一度もウルグアイに追いつくことができないまま、ノーサイドとなった。
ウルグアイのW杯勝利は、2003年大会のジョージア戦以来。試合終了のホイッスルが響くと、選手たちは抱き合って喜びを爆発させた。

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フィジーはこの試合、SOジョシュ・マタベシが2回、途中交代のFBベン・ヴォラヴォラが2回の計4回、コンバージョンキックに失敗。マタベシはペナルティキックも1つ外しており、キックの精度に欠いたことが敗因の1つになった。
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「4年間準備してきた」
試合後にウルグアイのフアンマヌエル・ガミナラ主将は、「私たちは体が一番大きいわけではないし、背が一番高いわけでもないが、勝つためにここに来た」と勝利を喜んだ。
そして、「この日のために4年間準備してきたから、とても誇りに思う」と話した。
一方、フィジーのジョン・マキー監督は、「ペースをつかめず、深刻なミスで相手にトライを献上した。試合を立て直す精神的なタフさがなかった」と分析。「ウルグアイは私たちのミスから3つのトライで得点した。私たちはボールをキープして相手に渡さないことに神経を使いすぎた」と敗因を語った。
この試合の最優秀選手:フェリペ・ベルチェシ(ウルグアイ)
この試合の最優秀選手には、正確なキックを5つ成功させ、計15点を挙げてウルグアイを勝利に導いたSOベルチェシが選ばれた。










