トランプ氏とゼレンスキー氏の通話記録 5つの注目点

アンソニー・ザーカー、BBC北米担当記者

Trump on the phone

画像提供, Getty Images

アメリカのドナルド・トランプ大統領が、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に圧力をかけて政敵について捜査させようとした疑惑で、両者の電話会談の記録が25日、公開された。

7月にあった電話会談では、トランプ氏がジョー・バイデン前副大統領についての醜聞を得ようと、ゼレンスキー氏に圧力をかけたとの指摘が出ている。

公開された通話記録からは、どんな会話が明らかになり、そこから何が読み取れるのか。

5点に絞って簡潔に説明する。

1. バイデン氏に3回言及

<通話記録から>

トランプ氏 「もうひとつ、バイデン(前副大統領)の息子についていろんな話がある。バイデン(同)が訴追を止めたとか。たくさんの人が知りたいと思っている。司法長官と何かできるなら素晴らしい。バイデン(同)は訴追を止めたと自慢して言いふらしていたから調べてくれたら……ひどいことだと思う」

判明したこと:トランプ氏がウクライナに対し、バイデン前副大統領について調査するよう圧力をかけたことがはっきりした

2. 見返りではないが…

<通話記録から>

ゼレンスキー氏 「国防の分野での多大な支援にも感謝したい。次の段階に向けて協力を続ける用意はできている――具体的に言うと、国防のためにアメリカからジャヴェリン(ミサイル)を追加購入する用意がほぼ整っている」

トランプ氏 「ただ、こちらのためになることもしてほしい。私たちの国は多大な努力をしているし、ウクライナもそれはよく知っている」

判明したこと:トランプ氏は好意的な行為を求めたが、明確には見返りを指示していない。

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3. ヨーロッパ諸国も支援の必要がある

<通話記録から>

トランプ氏 「私たちはウクライナに多くのことをしている。多くの努力と多くの時間を当てている。ヨーロッパの国々よりもずっと多いし、それらの国々はもっとたくさんウクライナを支援すべきだ。ドイツはほぼ何もしていない。話ばかりしている。そのことについて、ヨーロッパの国々にぜひ尋ねるべきだ」

判明したこと:これはトランプ氏に有利になる。与党の共和党は、トランプ氏が経済支援を延期した真の理由として、この部分を指摘するだろう。

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4. トランプ氏は検事総長を支援

<通話記録から>

トランプ氏 「ウクライナにはとても優秀な検察官がいたが辞めさせられたと聞いた。本当にアンフェアなことだ。たくさんの人がそのことを話題にしている。非常に優秀な検察官を辞めさせたやり方と、非常に悪質な人々が関わっていたことだ。ジュリアーニ氏(トランプ氏の弁護士)はとても尊敬されている人だ。元ニューヨーク市長で、偉大な市長だった。彼には、あなたに電話してほしいと思っている。彼と司法長官にあなたに電話するよう頼んでみる」

判明したこと:ウクライナの検事総長は職責を十分果たしていないと批判されて解任された。しかしトランプ氏は、彼はひどい扱いを受けたと言っている。

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5. ウクライナ大統領がお世辞

<通話記録から>

ゼレンスキー氏 「私たちは大勝した。そのために努力した。多大な努力をしたが、あなたに打ち明けたいのは、あなたから学んだということだ。あなたの技術と知識をたくさん使ったし、私たちの選挙における手本として活用できた」

判明したこと:アメリカ大統領との付き合いで、お世辞を使う外国首脳はゼレンスキー氏が初めてではない。

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