アサンジ容疑者の身柄、イギリスはアメリカに引き渡す?
内部告発サイト「ウィキリークス」の共同創設者ジュリアン・アサンジ容疑者がロンドン警視庁に逮捕された事件で、イギリスがアサンジ容疑者の身柄をアメリカに引き渡すかに注目が集まっている。
アサンジ容疑者は11日、ウエストミンスター治安裁判所に出廷。定められた裁判所への出頭を怠ったとして有罪判決を受けた。
マイケル・スノー判事は法廷で、「利己的な関心にとらわれているナルシストの行動だ」と述べた。裁判では、アサンジ容疑者がエクアドル大使館で逮捕される際、「これは非合法だ、私はここを出ない」と大声を上げたことが明かされた。
今後、アサンジ容疑者はサザーク刑事法院で、最長1年の拘禁刑が言い渡される。
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「誰も法を超越できない」
アメリカ司法省はアサンジ容疑者について、同国の元陸軍情報分析官チェルシー・マニング元受刑者と共謀し、政府の機密情報を扱うコンピューターに侵入した容疑で訴追している。有罪となれば最長5年間、刑務所で服役する。
イギリス司法当局は今後、アサンジ容疑者の身柄をアメリカに引き渡すかを決断する。
テリーザ・メイ首相はアサンジ容疑者の逮捕について、「イギリスでは誰も法を超越できない」と議会で発言した。

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引き渡しに反対の声も
一方、野党労働党のジェレミー・コービン党首は、アサンジ容疑者は「イラクとアフガニスタンにおける残虐行為の証拠」を明らかにしたと評価。身柄の引き渡しについて、「イギリス政府として反対すべきだ」と話した。
報道の自由を求める国際団体「国境無き記者団」は、「ジャーナリストや内部告発者、アメリカ政府が訴追するかもしれない情報源たちにとって、危険な先例を作ってしまう」として、イギリス政府に身柄の引き渡しをしないよう訴えた。
アサンジ容疑者が国籍をもつオーストラリアのマリズ・ペイン外相は、アサンジ容疑者には引き続き「通常の支援」をすると表明。領事たちが訪問する予定だと述べた。

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エクアドルのレニン・モレノ大統領は、アサンジ容疑者の逮捕に当たっては「拷問や死刑を受ける恐れがある国には引き渡さない」との確約をイギリス政府から文書で得ていると述べている。
アサンジ容疑者をエクアドル大使館に訪ねたことがある女優パメラ・アンダーソン氏は、逮捕を「下劣な不当行為」と非難した。
アサンジ容疑者は11日、6年以上にわたって暮らしたロンドンのエクアドル大使館で逮捕された。エクアドルは亡命申請を受け、アサンジ容疑者を保護していたが、諸外国の内政に干渉するなど「アサンジ氏の行状について限界に達した」として保護を中止した。
モレノ大統領は、最も最近の内政干渉は今年1月にウィキリークスがヴァチカンの内部文書を漏えいしたことだと述べ、「こうした公表を重ねることから、アサンジ氏が今もウィキリークスとつながりがあり、ゆえに他国の内政に干渉しているという世界の疑いが確認された」と批判した。











