ガザの動物園から47頭を救出、「悲惨な状況」で飼育

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パレスチナ自治区ガザ地区南部の動物園で「悲惨な状況」に置かれていた47頭が7日、ヨルダンの保護区へと移送された。動物愛護団体が明らかにした。
動物愛護団体「フォー・ポーズ(Four Paws)」によると、保護されたのはエジプト国境に近いラファ動物園のライオン、サル、クジャク、ヤマアラシなどの動物47頭。
動物たちは鎮静剤を投与され、事前に通過許可を取っていたイスラエルを経由してヨルダンへと移送された。移動距離は300キロに及んだ。
今回の移送により、動物園には鳥だけが残された。保護された動物のうちライオン2頭は、最終的に南アフリカへ移送される予定。
1999年に開園したラファ動物園では今年初め、子ライオン4頭が死んだ。
「フォー・ポーズ」の獣医、アミール・ハリル氏はBBCに、動物たちは狭いおりの中で飼育されていたと述べた。

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「フォー・ポーズ」は今年初め、客が近づけるように雌ライオンの爪が植木バサミで除去されていたと公表し、ラファ動物園の動物たちの苦しみに注目が集った。
団体は動物の扱い方をめぐりファティ・ジョマ園長を強く非難している。

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一方ジョマ園長は、イスラム原理主義組織ハマスによって実効支配されているガザ地区をイスラエルとエジプトが封鎖していることや、劣悪な経済状況によって動物園が荒れ果てていると主張した。
園長はロイター通信に対し、「1週間や1カ月育てた猫を失うだけでも悲しいのに、20年も共に過ごした動物たちを突然失ったらどうだろうか」と述べた。

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地域住民も動物たちがいなくなったことを悲しんだ。
ホサム・サバウィさんは「この動物園は私たちが息抜きをしに行けて、子どもたちが楽しめる唯一の場所だったのに」と述べた。
イスラエル当局の声明によると、同国政府は「できるだけ早期に動物を移送させるため、できる限りの手段を講じた」という。







