ヴェネズエラ政府、暫定大統領を捜査へ 大規模停電を画策と

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南米ヴェネズエラの検事総長は12日、最高裁判所に対し、暫定大統領就任を宣言した野党代表のフアン・グアイド国民議会議長(35)について、国内の電力系統を妨害した疑いで捜査するよう指示したと明かした。ヴェネズエラでは今月7日以降、国内の広範囲が停電している。
長期化する停電についてニコラス・マドゥロ大統領(56)は、電力供給網を妨害するために「アメリカの技術」が使われたと述べ、グアイド氏を非難している。
一方のグアイド氏は、原因は政府の管理が行き届いていないからだと主張している

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タレク・サーブ検事総長の発表の数時間前には、マドゥロ大統領が国民に向けたテレビメッセージで「裁きの時が来た。司法制度が、ヴェネズエラの電力系統を標的とした犯罪行為の背後にいる人物を追及する」と述べた。
これとは別に、米政府のヴェネズエラ担当特使、エリオット・エイブラムス氏は12日、アメリカは今後数日以内にヴェネズエラの金融機関に「非常に重要な」追加制裁を科す準備をしていると述べた。
アメリカは今年1月にヴェネズエラの国営石油会社に制裁を科しており、マドゥロ政権関係の個人や企業を次々と制裁対象にしている。
こう着状態
グアイド氏を標的とした今回の動きは、グアイド氏とマドゥロ氏がそれぞれ自分こそ合法的な大統領だと主張し、国内での緊張が高まっている状況でのもの。
2018年のマドゥロ氏再選を立法府が違法だと宣言し、グアイド氏が1月に暫定大統領就任を宣言して以降、両者は対立を続けている。
ヴェネズエラの最高裁は1月29日、グアイド氏の出国を禁止したほか、銀行口座を凍結する判断を下した。グアイド氏はこれに逆らって出国し、コロンビア・ボゴタで開催された中南米諸国との会議に出席するなど国際援助を働きかけた。
グアイド氏は逮捕されるとみられていたが、同氏によると、4日に外遊先から帰国した際には入国管理官でさえ「ようこそ、大統領」と歓迎してくれたという。
マドゥロ大統領に辞任を求めているグアイド氏は、政権を支持する治安部隊に対しグアド氏側に寝返るよう促した。
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非難合戦
7日に発生した大規模停電によって、国内の大部分で明かりが消えた。多くの地域では今も停電が続いている。グアイド氏とマドゥロ氏は、この電力危機をめぐって互いを非難した。

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マドゥロ大統領はこの停電はアメリカが画策して、アメリカの高性能技術を使って実行した「電磁攻撃とサイバー攻撃」の結果だと主張しているが、裏づけとなる証拠は一切示していない」。
サーブ検事総長は、グアイド氏はこの攻撃を「企てた張本人の1人」として捜査されるだろうと述べた。
4日のグアイド氏の帰国に先立ち、マイク・ペンス米副大統領はツイッターで、マドゥロ氏に対し、グアイド氏へのいかなる脅迫も「容認されない。迅速な対応を取ることになる」 と警告している。











