往復180万円を誤って7万円で販売 キャセイ、激安チケットの利用認める

Cathay Pacific aircraft at Hong Kong International Airport

画像提供, Getty Images

香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は2日、本来なら約180万円するビジネスクラスの往復航空券を誤って約7万円で販売してしまった問題について、購入者にはその価格のままで利用を認める方針を明らかにした。

キャセイパシフィック航空は、今年8月のヴェトナム―アメリカ・ニューヨーク間のビジネスクラス往復券を約675ドルで間違って発売してしまった。7月~9月の同じチケットは、1万6000ドルが通常の価格。

昨年12月31日に複数の旅行ブロガーが、通常価格の5%未満で売りに出されているチケットについてブログで指摘。同航空は後に問題のチケットを取り下げた。

キャセイパシフィック航空は2日、ツイッターで「皆さん2019年、おめでとうございます。そして大みそかに私たちのとてもお得な、ものすごくお得な、びっくり『スペシャル』を購入した皆さん。ええ、あれはこちらのミスですが、発券チケットでのご搭乗を楽しみにしています。これで皆さんの2019年も『スペシャル』な年になりますように!」と書いた(太文字箇所は原文では大文字強調)。

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Presentational white space

キャセイパシフィック航空が激安チケットを何枚販売したかは明らかになっていない。同航空はBBCの取材にまだ回答していない。

米ウィスコンシン州ミルウォーキー在住のマック・ジェナートさんはツイッターで、異例のお買い得価格に気づき、ボストン発香港行きのファーストクラス・チケットと、香港発ハノイ行きのビジネスクラス・チケットを計1220ドル(約13万円)で購入した。

IT企業のソーシャルメディア・マネージャーとして働くジェナートさんはBBCに対して、いつの日か自分もファーストクラスに乗ってみたいものだと前々から夢見ていたものの、旅行ブロガーとして普通はエコノミーを利用していると話した。

「キャセイで片道のファーストクラスは1万8000ドルくらいで、とてもじゃないが自分に払える額じゃない」

「計算してみたら、自分が払った値段は実に95%くらい値引きされていた」

Mac Jaehnert on Qatar flight

画像提供, Mac Jaehnert

画像説明, ジェナートさんは飛行機移動の出張も多いが、ビジネスやファーストに座ることはめったにない

「これは一生に一度のお買い得か、もしくはミスか、その両方に違いないと思った」

激安チケットの使用をキャセイパシフィック航空が認めることにしたと知り、ジェナートさんは安心したと話す。

大変な2018年

キャセイパシフィック航空にとって、このチケット販売ミスは、困難が相次いだ2018年を象徴するかのような締めくくりだった。

同航空は東アジアや東南アジアのルートで中国発の低価格航空会社からの競争に苦しみ、昨年3月には初の2年連続の赤字決算を発表した。

9月には、機体の社名のつづりを「Cathay Pacific」ではなく「Cathay Paciic」と間違えて、話題となった。

Cathay Pacific plane with name misspelled as "Cathay Paciic"

画像提供, Cathay Pacific

さらに10月には大規模なデータ流出被害に遭い、顧客940万人分の個人情報が不正アクセスで流出した恐れがあると明らかにした。

多くの航空会社は、誤って販売したチケットはそのまま使用を受け付けるが、決まったルールはなく、実際の対応は状況や航空会社ごとに異なる。

たとえばシンガポール航空は2014年、誤って半額未満で販売したチケットについて使用を受け入れた。

これに対して米ユナイテッド航空は2015年、「社外ソフトウェア・プロバイダー」が「為替計算を間違えて」、本来約6000ドルのロンドン―ホノルルの往復チケットを89ドルで販売した際、チケットを発券しなかった。