カリフォルニア州北部の山火事 死者31人に

ワイン畑に迫る炎を食い止めようと格闘する消防隊(11日、カリフォルニア州サンタローザ郡)

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画像説明, ワイン畑に迫る炎を食い止めようと格闘する消防隊(11日、カリフォルニア州サンタローザ郡)

米カリフォルニア州北部に燃え広がる山火事で確認された死者の人数は、12日までに31人に達した。州当局は、今後もさらに状況が悪化する恐れがあると警告している。

ワイン産地として有名なソノマ郡やナパ郡などで少なくとも22カ所が燃え続けており、消防士8000人態勢で消火活動にあたっている。

火事によって約6万8800ヘクタールにわたり、3500棟の建物が焼失し、約2500人が家を失った。

これまでにソノマ郡で17人、メンドシーノ郡で8人、ユバ郡で4人、ナパ郡で2人の死亡がそれぞれ確認されたという。

カリフォルニア州での山火事による死者数としては、1933年に29人が死亡したロサンゼルス・グリフィスパークの火事を超した。

炎をあおり続けた強風はここ数日収まっていたが、天気予報によると13日夜にもまた吹き始めると懸念されている。

消火活動の応援には刑務所の服役囚も駆り出されている。写真は、カリフォルニア消防局の監視のもとで作業に向かう、オークグレン収容施設の服役囚(9月28日)

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画像説明, 消火活動の応援には刑務所の服役囚も駆り出されている。写真は、カリフォルニア消防局の監督で作業に向かう、オークグレン収容施設の服役囚(9月28日)

ソノマ郡のロブ・ジョルダーノ保安官は、捜索犬を連れた捜索チームが家屋の焼け跡を調べていると記者団に話した。

「無傷の遺体もあれば、灰と骨になるまで焼けてしまった遺体も見つかっている」

8日夜に山火事が始まった原因はまだはっきりしていないが、強風によって送電線から出火した可能性も指摘されている。

ナパ郡では人口約5000人のカリストガ町全体に避難命令が出された。

住宅地コフィ―・パークでは民家がことごとく全焼し、煙突だけが残った(12日、サンタローザ郡)

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画像説明, 住宅地コフィ―・パークでは民家がことごとく全焼し、煙突だけが残った(12日、サンタローザ郡)

人口約800人のソノマ郡ガイザービルや、同郡ボイズ温泉の住民も避難した。

ワイン産地として有名なナパ・バレーでは、少なくとも18カ所のワイン醸造所が破壊されたと業界団体は言う。

メンドシーノ郡の大麻農場は、ほとんどが無保険のため、巨額の損失をこうむる恐れがあると地元業界団体は懸念している。

カリフォルニア州法は2016年に嗜好品(しこうひん)としての大麻使用を合法化したが、連邦法は大麻を禁止しているため、大麻農場は保険に入ることができない。

<サンタローザ郡 火事前と後>

Map showing active wildfires in California
画像説明, カリフォルニア北部の山火事発生地(12日現在)