ハリケーン「マリア」被害、ドミニカで少なくとも15人死亡

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カリブ海にあるドミニカのルーズベルト・スケリット首相は21日、ハリケーン「マリア」による被害で少なくとも15人が死亡し、20人が行方不明になっていると発表した。
地元テレビの取材を受けた同首相は、犠牲者が何百人もの数に上らなかったのは奇跡的だと涙ながらに語った。
「マリア」は18日遅くに、勢力が5段階で4番目に強い「カテゴリー4」でドミニカに襲来し、多くの住宅が損壊した。
「マリア」がその後向かった米自治領プエルトリコでは、全土が停電した。
ドミニカのスケリット首相は、過去24時間で空から被害の状況を確認したと語った。近くの島アンティグアで同首相は、「(ハリケーンは)容赦がなかった。このような破壊は見たことがない」と述べた。
スケリット首相によると、完全に倒壊した住宅や、破壊状態の学校があるほか、通信は遮断され、ドミニカの主要な病院では依然として停電が続いているという。
病院の発電設備は洪水のため稼働が止まっており、当局者らは稼働再開が可能か確認中だという。
同首相は、「世界が提供できるすべての助けが必要になる」と語った。
一方、23日に最大76センチの降雨が予想されるプエルトリコでは、当局が住民らに、鉄砲水に警戒するため高い場所に避難するよう呼びかけている。
リカルド・ロッセロ知事は「マリア」について、「過去100年で最も破壊力が大きい嵐」だと述べ、電気の復旧に何カ月もかかる可能性があると指摘した。

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ソーシャルメディアに投稿された画像には、最大瞬間風速62メートル以上にもなった暴風で吹き飛ばされた屋根や、倒れた木々や地面に落ちた電線が残されたプエルトリコの政庁所在地サンフアンの被災状況が写っている。
「マリア」は現在、カテゴリー3に勢力を弱めつつドミニカの北岸を離れ、タークス・カイコス諸島に向かって進んでいる。
当局によると、「マリア」による死者はカリブ海全体で少なくとも17人に上っており、多くの人が行方不明になっている。ドミニカでの犠牲者に加えて仏領グアドループで2人が死亡した。
ドナルド・トランプ米大統領は、「マリア」がプエルトリコを「完全に破壊した」と述べ、被災地を近く訪れると約束した。トランプ大統領はプエルトリコを被災地域にまだ指定していないが、連邦政府の緊急援助を提供するとしている。
今年のハリケーン・シーズンにカリブ海諸国に甚大な被害をもたらしたハリケーンとしては、「マリア」のほか今月初旬に一時カテゴリー5だった「イルマ」がある。「イルマ」はカリブ海や米国で少なくとも84人の死者を出した。
さらに米南部テキサス州では先月、ハリケーン「ハービー」による被害で80人以上が死亡している。








