ロンドン襲撃 これまでに分かったこと

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ロンドン中心部にある英議会議事堂(ウェストミンスター宮殿)周辺で22日に起きた襲撃事件で、これまでに少なくとも3人が犠牲になり、40人が負傷した。これまでに分かったことは以下の通り――。
何が起きたのか
午後2時40分(日本時間同11時40分)ごろ、単独の襲撃犯が議事堂に近いウェストミンスター橋で歩行者を次々とはね、少なくとも2人が死亡、大勢が負傷した。
犯人の車は議事堂を囲む鉄柵に突っ込んだ。
刃物を持ち、議事堂に向かって走り出した襲撃犯を、警備していた警察が止めようとしたが、武器を所持していなかった警官が犯人に刺され死亡。
犯人は警官に撃たれて死亡した。

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現場の状況
現場は大混乱とパニックになったと目撃者たちは話している。
現場にいたリチャード・タイスさんは、午後2時45分ごろに地下鉄のウェストミンスター駅から地上に出たところ、警察にウェストミンスター橋に誘導されたという。
タイスさんは複数の人が橋の上に倒れており、手当てを受けているのを見た。車が歩道に乗り上げ、橋の南側から北側までずっと歩行者をはねながら走ったという。
「橋の南から北まで(倒れた人を)数えたら8人いた。少なくとも8人」
犠牲となった人々
死亡者のうち、現時点で身元が明らかにされているのは、犯人に刃物で刺されたキース・パーマ―巡査(48)のみ。勤務歴15年の同巡査は、ロンドン警視庁の議会・外交警護部に所属し、家族は妻と子供。
負傷者には、表彰式を終えて橋を渡っていた3人の警官も含まれる。このうち2人は重体という。
ロンドン警察によると、負傷者には「さまざまな国籍」の人が含まれている。
事件当時に橋の上にいたフランス人児童のうち、3人が負傷した。
英西部ランカシャーのエッジ・ヒル大学の学生4人も負傷。そのうち2人は歩けたものの病院に運ばれた。残りの2人も軽傷を負った。
ロンドンの救急隊は、重傷者12人を救助し全員が病院に運ばれたと述べた。このほか比較的軽症だった8人が現場で手当てを受けた。
キングス・コレッジ病院によると、同病院で手当てを受けている8人のうち、6人が男性で2人が女性。2人が重体で、もう2人の症状は安定しているという。
セイント・トーマス病院では、2人が入院したが、安定した状態にある。
ロイヤル・ロンドン病院でも1人が手当てを受けているが、詳しい状況は明らかにされていない。
午後5時過ぎには、テムズ川に落ちていた女性1人が救助された。命は助かったもようだが、負傷している。
襲撃犯はどんな人物なのか、単独犯なのか
テリーザ・メイ首相は、「1人の襲撃犯」による犯行だと語った。
犯人の身元は明らかにされていないが、警察は身元は把握できたと考えており、「共犯者がいないか調べている」ところだという。テロ対策を率いるロンドン警視庁のマーク・ロウリー警視監補代行は、「先回りする調査報道記者」らに対し、身元の推測で先走りしないよう抑制を求めた。
ロウリー氏は、犯人は「国際的テロからアイデアを得た」との見方で捜査を進めていると説明したが、国籍などの詳細についてはコメントしないと述べた。また、警察の捜査は犯人の「動機、犯行の準備、協力者」に焦点を当てていると語った。

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安全確保
議会は審議を中止し、議員や報道陣、議事堂の見学者たちは約5時間に渡って建物内に留め置かれた。
また、何百人もの人が議事堂から通りを隔てたウェストミンスター寺院に避難した。

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23日には、上下院両院が通常の審議を再開する予定。
ロンドン警察とサディク・カーン市長は、今後は通常以上の数の武装・非武装警官が市内の警備にあたると発表した。
英国ではテロ脅威の水準について、攻撃の可能性が高いことを意味する「深刻」にしばらく維持されてきたが、メイ首相はこれが変更される見通しはないと述べた。
旅行者への影響
ウェストミンスター駅の入り口は閉鎖されており、乗換のみが可能。警察は以下の場所には行かないよう呼びかけている。議事堂前広場、政府庁舎があるホワイトホール、ウェストミンスター橋、ランべス橋、ビクトリア通りがブロードウェイとぶつかる場所までの地域。ビクトリア・エンバンクメントから地下鉄のエンバンクメント駅までの地域。

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