「絶望してはいけない」オバマ米大統領 ダラス襲撃追悼式で

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オバマ米大統領は12日、南部テキサス州ダラスで狙撃され殺害された警官5人の追悼式に出席し、「絶望してはいけない」と国民に呼びかけた。
人種間の緊張が全米で高まるなか、オバマ大統領は「悲しみのなかでも、意義を見出さなくてはならない」とし、米国は団結することができると述べた。
殺害された警官たちは、警察による黒人の射殺が相次いだことを受けて、7日夜にダラスで開かれた抗議デモで警備に当たっていた。
狙撃事件のマイカ・ジョンソン容疑者は、警察によって殺害される前、中西部ミネソタ州と南部ルイジアナ州で起きた警官の黒人射殺に腹を立てたと語っていた。
ダラス市内のモートン・H・マイヤーソン・シンフォニー・センターで行われた追悼式でオバマ大統領は、米国人は過去1週間に起きたことを受け止めるのに苦しんでいると述べ、事件が「我々の民主主義の最も深い断層」を浮き彫りにしたと語った。
「このような絶望を拒否しなくてはいけないと言いたい。見かけほどには我々は分断されていないと訴えたい」
オバマ大統領はまた、殺害された警官たちの勇気を称え、彼らのおかげで犠牲者の数が増えなかったと指摘した。
追悼式では、死亡した警官5人の写真と空席の椅子5脚が置かれた。
テキサス州が地元のジョージ・W・ブッシュ前大統領も追悼式に出席し、警官たちを称えて、「彼らの勇気が私たちの防御であり盾だ」と述べた。
式で最初に演壇に上ったマイク・ローリングス・ダラス市長は、「市の魂が刺し貫かれた」と語った。
オバマ大統領のミシェル夫人やジョー・バイデン副大統領とジル夫人は12日に警官の遺族と非公開の場で面談する予定となっている。

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米国では、警官による黒人射殺が先週相次いで起きたことをきっかけに、警察組織の改革や人種差別の改善を訴える抗議デモが全米で発生し、緊張が高まっている。
オバマ大統領に対しては、警察を十分擁護していないとの批判が出ている。警官の多くは、抗議デモや非難の声によって、自分たちが攻撃の対象になっているように感じると訴えている。
オバマ大統領とバイデン副大統領は11日に警察幹部らと会い、警察改革案や警官と地域コミュニティーとの関係をいかに改善するかについて協議した。
スペイン訪問を予定より早く切り上げて帰国したオバマ大統領は、ダラスでも同様に、警察幹部や地元政治家、活動家の会合を主催する予定となっている。







