【米大統領選2020】 最後の討論会、見ていた有権者の意見は変わったのか

ジョー・バイデン氏の支持者が2人、ドナルド・トランプ氏の支持者が2人、まだ投票先を決めていない人が2人。いずれも、米大統領選の勝敗に大きく影響するとされる激戦州の有権者だ。
11月3日の投開票日に向けて、22日夜の最後の大統領候補討論会の後、BBCはこの有権者6人に話を聞いた。
討論会前はまだ誰に入れるか決めていなかった2人は、討論会でどうするか決めたと話した。他の4人は、討論会で自分の選択が変わることはまったくなく、もともとの選択がいっそう固まったと話した。
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それぞれの感想や意見を聞いてみた――(一部敬称略)。

アンドリューさんはどちらに入れるか決めていなかったが、どちらかといえばバイデン氏支持だった。ただし、ほかに選択肢があれば良かったと思っている。レストラン業界で働き、幼い子供が2人いる。
討論会で特に印象的だったのは?
冒頭では前回よりはるかにましな展開になるのかと思った。でもトランプはともかくひたすら人に好かれたがっているみたいで、本当にみっともない。特に、自分はどの大統領より黒人のためになることにしたと言ったとき、そう思った。現実からまったく切り離されている人という感じだった。
どちらかに入れようと説得された?
トランプがいいなと思ったテーマはひとつだけで、今でもあの性格が好きじゃない。もうこれで情報は十分に得られた。自分はバイデンに入れる。ベストな選択じゃないけど。
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: 理解不能
バイデン: 良くなった

左派に幻滅したというエリアナさんは現在、共和党の政策を支持し、トランプ氏の再選を応援している。共和党を支持する地元若者グループの会長で、かつてはプロ・ダンサーだった。2012年にはテレビの全国的なダンス大会番組で優勝している。
討論会で特に印象的だったのは?
自分が個人的に影響を受ける話題が特に印象的だった。私はオバマケアのせいで出費がとんでもなく増えた。バイデンは(保険会社の)競争をなくすと言ったが、そうすると値段が上がってしまう。
自分の支持する候補が敗れた場合、自分への影響は?
この国の選挙の仕組みはとてつもない。誇り高い市民としてこの国に残る。けれども、自分自身の暮らし方はかなり変わる。政府が信用できないので、自分の資産は不動産に投資する。私は規制緩和と自由市場を支持している。
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: 良くなった
バイデン: 演技していた

ジェシカさんは、バイデン氏とは別の人が民主党の候補になって欲しいと願っていた。それでも、バイデン氏のことが好きだし尊敬しているので、本選では投票する。その一方で、「ニュース・ジャンキー」を自認する弁護士のジェシカさんは、今回の選挙にもうくたびれ果てていると認めた。
討論会で特に印象的だったのは?
トランプが(温暖化対策について)バイデンは全員の窓を小さくしようとしているとか、バイデンはすべての建物を壊して建て直そうとするとか、そんなことを色々言っていたとき。あまりに馬鹿げていて、あまりにあからさまに、バイデンの気候変動対策について、でたらめなことを言っていたので。
自分の支持する候補が敗れた場合、自分への影響は?
ドナルド・トランプがまた勝ったら、怖いと思う。自分自身にとってというより、将来の人たちにとって。自分には子供がいないけれども、黒人のめいとおいがいるので、2人の将来が気がかりだ。トランプがまた4年間、大統領を続けて、共和党が公民権や出産に関する権利や気候変動対策をますます後退させるかと思うと、心配だ。
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: うそつき
バイデン: 安定

レスリーさんはカナダで育ち、2016年にアメリカ市民となった。無党派で、バイデン氏に投票するつもりだ。
討論会で特に印象的だったのは?
全般的に、トランプは質問に答えていないと思った。特に、ヒラリー・クリントンの話題を出したとき、「えっ?」と思った。どうして済んだことは済んだこととして、国の指導者としての仕事に専念できないのか。
自分の支持する候補が敗れた場合、自分への影響は?
黒人で、かつ移民としてこの国に住んでいるので、私にとってこの4年間の変化はとても大きかった。もしトランプ政権がまだ4年間続くなら、自分自身の命、自分と同じような外見の人たちの安全が心配で、本気で恐れている。
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: 予想通り
バイデン: 予想通り

ノールさんはイギリスとアメリカの二重国籍を持ち、誰に入れるかまだ決めていない。討論会の前は、人間的にはバイデン氏の方が好きだが、政策的にはどちらかと言えばトランプ氏を支持すると話していた。
討論会で特に印象的だったのは?
2つの点がとても印象に残った。まず、バイデンが自分の過去の政策の過ちを認めたこと。とても珍しいことだ。トランプにとって教訓になる。次に、最低賃金についてバイデンが話した内容は、まったく間違っていたこと。
討論会を見てどちらに入れるか決められた?
討論会はほとんど参考にならなった。討論会でバイデンが経済について発言した内容が気に入らないので、どちらかといえばトランプ寄りになっているが。トランプは、バイデンの政策の欠点をもっとつつけば良かったのにと思う。結局のところバイデンは、政府を拡大したいようだし、自分は個人的にそれに反対だ。でも本当にアメリカはこの選択肢しか提示できなかったのか?
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: 不安定
バイデン: 政治家

ロムさんは元軍人で、トランプ大統領の再選を積極的に応援している。
討論会で特に印象的だったのは?
もっぱら、落ち着いた殴り合いだった。特に印象的だったのはバイデンが、アメリカに不法に入っている1100万人に市民権獲得の道を提供すると言ったときだ。すでに何百万ものアメリカ人が失業中の状態で、この国に不法に入った人たちを優先するという。あの発言を聞いていた人は誰も、歓迎しないと思う。
自分の支持する候補が敗れた場合、自分への影響は?
どんなに気に入らない結果でも、それは受け入れるし、自分の尊厳を保ちながらそうする。家族には強烈に熱心な民主党支持者もいて、その人たちは2016年にトランプが勝ったとき「自分の大統領じゃない」とか言っていた。自分はそうはならない。どれだけ不愉快でも、まっとうな行動をとる。
討論会のトランプ氏とバイデン氏を一言で表すと
トランプ: よくなった
バイデン: 練習したんだな











