世界初、体外受精の子犬誕生 米大学

画像提供, Cornell University
- Author, ヘレン・ブリッグス
- Role, BBCニュース
米コーネル大学の研究チームは9日、世界で初めて体外受精で誕生した子犬を公表した。体外受精技術の進歩は、絶滅危惧種の保全や、人間や動物の医療にとって朗報だと研究者たちは意義を説明している。
研究では、代理母となった母犬が今年夏に子犬7匹を出産。生まれたのはビーグルと、ビーグルとコッカースパニエルの雑種で、同時に生まれたが親は3組いる。
人間の不妊治療と似た技術で、凍結受精卵を雌犬に移植した。
これまで受精卵の凍結で問題が相次いだが、研究チームは技術はすでに確立したと話している。
研究を主導するコーネル大学獣医学部のアレックス・トラビス博士は、「生まれた7匹は普通に健康で天気いっぱいだ」と話す。「1970年代半ばから、大勢が犬で試みては失敗してきた。今ではこの技術を使って絶滅危惧種の遺伝子を保存することができる」。

画像提供, Jeffrey MacMillan
研究チームは、アフリカの野生犬など絶滅危惧種の保護に、体外受精は強力な道具となると指摘する。
さらに、人間と犬には共通する病気が他の種の2倍近くもあるだけに、この研究は人間と犬の遺伝性疾患の研究にも役立つ。
学術誌PLoS Oneに掲載された研究報告は、獣医学における「重大な一歩前進」と評価されている。

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英エジンバラ大学獣医学部(研究には参加していない)のデイビッド・アーガイル学部長は、この体外受精技術は遺伝性疾患の理解を助けると指摘し、「生理的に、あるいは病気や症候群において、犬と人間には共通項が多いと明らかになりつつある。そのため、この技術は犬の病気だけでなく人間の病気研究にも大いに貢献するかもしれない」と成果を評価した。
子犬たちは今年6月に生まれたが、研究論文が出版されるまで、その存在は伏せられてきた。










