オーストラリア、中国軍機の「安全でない」動きを非難 フレア放出

青、白、赤に塗られた戦闘機が右上を向いて飛んでいる

画像提供, Costfoto/NurPhoto via Getty Images

画像説明, オーストラリアの哨戒機にフレアを放出したとされる中国の戦闘機Su-35。写真は2024年に中国で開催された珠海航空ショーに展示されたもの

オーストラリアは20日、南シナ海上空で中国の軍用機が19日、自国の哨戒機の「ごく近く」で、光と熱を発する「フレア」を放出したと非難した。

豪国防省は20日の声明で、この「安全ではなく、プロにふさわしくない」動きについて、オーストラリア政府が中国政府に懸念を伝えたことを明らかにした。

オーストラリアのP-8A哨戒機に損傷はなく、搭乗していた兵士にも被害はなかった。

一方、中国軍の報道官は、オーストラリアの哨戒機が中国領空に「違法に侵入した」と主張し、排除する必要があったと述べた。

また、オーストラリアの航空機の行動が「中国の主権を深刻に侵害した」と述べ、同国政府に「侵害的かつ挑発的な行動を直ちにやめるよう」求めた。

オーストラリア国防軍は、中国を含むすべての国が、安全かつプロとしての方法で軍を運用することを期待していると述べている。

中国は、南シナ海の島嶼(とうしょ)や岩礁について広範な領有権を主張しており、周辺国との間で軋轢を生んでいる。

今回の事案は、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相が、アメリカのドナルド・トランプ大統領との会談のために渡米する途中で発生した。この会談では、米英豪の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づく潜水艦契約が協議される見通しだ。

オーストラリアは、今年2月にも中国の戦闘機がこの海域で自国の航空機の近くにフレアを放出したと非難している。中国は当時、オーストラリアの航空機が意図的に自国の空域に侵入したと主張し、自国の対応は「合法かつ抑制的だった」と述べていた。

オーストラリアは南シナ海で領有権を主張していないが、中国の主張には法的根拠がないとして、アメリカやその同盟国と足並みをそろえている。

昨年5月には、オーストラリアが国連安全保障理事会の任務の一環として黄海の朝鮮半島沖に展開していた海軍ヘリコプターの近くに、中国の戦闘機がフレアを放出したと非難している。

2023年11月にも、日本沖の国際海域で中国海軍がソナー音波を使用し、オーストラリアの潜水作業員が負傷したと主張している。