大谷選手の元通訳、水原被告に禁錮4年9カ月 米連邦地裁

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サマンサ・グランヴィル(BBCニュース)、カリフォニア州サンタアナ
米カリフォルニア州の連邦地裁は6日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳だった水原一平被告に対して、銀行詐欺罪などで検察側の求刑通り、禁錮4年9カ月などを言い渡した。
裁判所は禁錮刑のほか、水原被告が大谷選手に対して約1700万ドル(約26億円)の賠償金を、内国歳入疔(IRS)に対しておよそ115万ドルの税金を、それぞれ支払うよう命じた。
大谷選手の大リーグ・デビュー以来、通訳を務めた水原被告は昨年3月、スポーツ賭博への関与をめぐる報道を受けて、ドジャースから解雇された。報道を機に大谷選手の財務状況への調査も行われた。
その後の捜査で、水原被告が南カリフォルニアにいるスポーツ賭博胴元への借金返済のため、大谷選手の口座から約1700万ドルを盗んでいた疑いが発覚した。
被告はそうした自分の行動を隠すため、うその納税申告をした罪にも問われた。
被告は銀行詐欺とうその納税申告の罪について、有罪を認めていた。
6日の量刑言い渡しの前に水原被告は法廷で「大谷さんには、本当に申し訳ないことをしたと言いたい」と謝罪した。また、自分の過ちが今後一生、自分に影響を与え続けるとして、「結果を受け入れる準備はできている」とも話した。
日本生まれの水原被告は、連邦法違反による刑期を終えた後は、日本に送還される可能性もある。
だましとった資金のほか、被告は大谷選手の資金で、サイン入り野球カードなども購入。押収されたカードの評価額は32万5000ドル(約4900万円)相当で、被告は転売目的で入手したとされる。これらのカードについては、大谷選手が被害回復の中で、カリフォルニア州の連邦地裁に所有権を申し立てている。
水原被告は2022年の税申告で、所得を410万ドル過少申告したことを認めていた。このため被告には、約115万ドルの未払い税金に加え、罰金と利息を支払う義務もある。

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水原被告への量刑言い渡しはこれまで繰り返し、延期されてきた。
当初は昨年10月25日に予定されていたものの、大谷選手が出場する大リーグのワールドシリーズ初戦と重なることから、検察側は12月20日への変更に同意した。ドジャースはシリーズを制した。
その後は、水原被告のギャンブル依存症鑑定のため、量刑言い渡しはさらに延期された。弁護団はその鑑定報告書を基に、被告が当局に協力的な態度を示し、自分の依存症に取り組む姿勢を示していることから、裁判所に温情を求めていた。
被告はこれまでの出廷で、罪状を認めるほか、ギャンブル依存症とも闘っていることを認めた。
今年1月の検察求刑にあたって被告が裁判長に提出した手紙で、水原被告は「私は自分の取った行動を心から後悔しています」と書き、自分の個人的問題がコントロールできなくなったことから、自分にすべてを与えてくれた人への「信頼を裏切った」と認めていた。
大谷選手は野球界最高峰のスターのひとり。元通訳の不祥事と裁判についておおむね沈黙を保ってきたが、昨年3月には「信頼していた方の過ちというのを悲しく、というかショックです」とコメントしていた。








