パキスタンでモンスーン豪雨、24時間で63人死亡

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ケリー・アン、BBCニュース(シンガポール)
パキスタンのパンジャブ州で16日朝から豪雨が続き、17日までの24時間で少なくとも63人が死亡、290人がけがを負った。
同国の災害対策当局によると、死者の大半は倒壊した建物に押しつぶされた。水死や感電死した人もいたという。
首都イスラマバードに隣接するラワルピンディ市の当局は、市民らを家にとどまらせるため、17日を公休日に指定した。増水した川の近くの住民らには避難を呼びかけた。
モンスーンの時期が始まった先月下旬以降の水害による同国の死者は、これで180人近くに上った。うち半数以上は子どもとなっている。
今回の洪水で、パンジャブ州内の高速道路は閉鎖され、航空機数十便がキャンセルまたは遅延となっている。
同州のマリアム・ナワズ首相は17日、いくつかの地域で緊急事態が宣言されたとXに投稿。「政府機関は最大限の努力をしている」とし、住民に安全のためのガイドラインを守るよう求めた。
1日で400ミリの降雨があったチャクワル市で撮影された写真や動画では、洪水で取り残された人を救助ボートで探しているのがわかる。
浸水が激しい地域では、上空を軍のヘリコプターが旋回するのも目撃されている。
パンジャブ州の当局は、週末にかけてさらなる降雨と鉄砲水が予想されると警告している。州全体で数千人の救助隊が待機している。
気候変動の影響を最も受けやすい国
パキスタンは人口約2億5000万人。気候変動の影響を最も受けやすい国の一つで、高温と干ばつを引き起こす気候システムと、モンスーンによる雨をもたらす気候システムの二つが作用している。
パキスタンには1万3000を超える氷河があり、融解が加速している。
2022年のモンスーンによる洪水では、国土の3分の1が水没し、約1700人が死亡した。経済被害は300億ドルを超えた。
国連事務総長は2023年、パキスタンの壊滅的な洪水からの復興を支援するよう国際社会に呼びかけた。その際、パキスタンについて、気候変動と「道義的に破綻した」国際金融システムの「二重の被害を受けている」とした。
追加取材:アザデ・モシリ(イスラマバード)











