パキスタンとパキスタン管理下のカシミールで鉄砲水 死者200人近くに

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パキスタンおよびパキスタン管理下のカシミールで、14日から15日にかけて発生した激しいモンスーン(雨季)による洪水と土砂崩れのため15日まで、200人近くが死亡した。
死者のうち180人は、パキスタン北西部の山岳地帯にあるカイバル・パクトゥンクワ州で災害当局が確認した。
少なくとも住宅30棟が破壊され、救助活動中にヘリコプターが墜落し、乗員5人が死亡した。パキスタン管理下のカシミールではさらに9人が死亡し、北部のギルギット・バルティスタン地域では5人が死亡したという。
政府の気象当局によると、同国北西部では8月21日まで激しい降雨が予想され、複数の地域が災害区域に指定されている。
ブネールでは、生存者の一人がAFP通信に対し、洪水が「世界の終わりのように」襲ってきたと語った。
「山が崩れるような大きな音が聞こえた。外に飛び出すと、あたり一帯が揺れていて、まるで世界の終わりのようだった」とアジズッラー氏は言い、「水の勢いで地面が震え、死が目の前に迫っているように感じた」と話した。
カイバル・パクトゥンクワ州のアリ・アミン・ガダプール州首相は、M-17型ヘリコプターがアフガニスタン国境に近いバジャウル地域へ向かう途中、悪天候のため墜落したと明らかにした。
バジャウルでは、泥に覆われた丘を掘削するショベルカーの周囲に人々が集まっていた様子を、AFP通信の写真で見ることができる。近くの放牧場で葬儀の祈りが始まり、毛布に覆われた複数の遺体の前で、大勢が悲しんでいた。
インド管理下のカシミールでは14日、ヒマラヤ山脈の山岳地帯にあるキシュトワル地区の村を洪水が襲った。少なくとも60人が死亡し、さらに多数が流された。15日には救助隊が、泥やがれきの中から遺体を引き上げた。
南アジアでは、6月から9月にかけてのモンスーン期に年間降水量の約75%が集中して降る。土砂崩れや洪水が頻発するのが通常で、今年のモンスーンではすでに300人以上が死亡している。
7月には、パキスタンの人口約2億5500万人のほぼ半数が暮らすパンジャブ州で、前年同月比73%増の降雨が記録され、昨年のモンスーン期全体を上回る死者数となった。
複数の専門家は、気候変動により気象現象が従来より極端なものになり、かつ頻繁になっていると指摘している。








