インド北部で鉄砲水と土砂崩れ、100人以上が行方不明

画像提供, EPA/ ウッタルカーシの州災害対応部隊(SDRF)
リティン・ラモラ(ウッタルカシ)、ニキータ・ヤダヴ(デリー)
インド北部ウッタラカンド州で5日に発生した豪雨と激しい鉄砲水により、100人以上が行方不明となり、少なくとも1人が死亡した。
ウッタルカーシ地区では、山から大量の水がダーラリ村へと押し寄せ、道路や建物を水没させた。現場では捜索活動が続いている。
ウッタラカンド州のプシュカル・シン・ダミ州首相によると、これまでに約190人が被災地域で救助されたという。
損壊した道路と激しい雨により、救助隊はダーラリ村に到達するのに苦労している。ダミ氏は6日、ヘリコプターで現地入りし、被災した家族らと面会した。
ウッタラカンド州では数週間にわたり激しい雨が続いており、ダーラリ村があるウッタルカーシ地区は特に深刻な被害を受けている。

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鉄砲水は現地時間5日午後1時30分ごろに発生した。豪雨のため、ケールガンガ川が急激に増水、大量の泥水が丘を押し流した。
ダーラリ村は夏の観光地として知られ、インド陸軍基地とインド・チベット国境警察の駐屯地から約2キロの場所にある。当局によると、陸軍基地に駐留していた兵士10人以上も行方不明になっているという。
救助活動は、厚い泥やがれきのために難航しているが、当局はヘリコプターを投入して支援を行っている。
バギラティ川では、一部が泥でせき止められ、人工湖ができている。バギラティ川は、インドで最も神聖な川のガンジス川の源流。この人工湖に、政府のヘリパッドを含む広範囲が水没している。
この水を早急に排水できなければ、下流の町や村に深刻な脅威をもたらす可能性があると、当局は懸念している。

インド気象局は今後も激しい雨を予測しており、土砂災害の危険がある地域を避けるよう呼びかけている。州内の一部では学校が休校となった。
ここ数日、当局は複数の大雨警報を発令し、観光客に地域への訪問を控えるよう促していた。
ダーラリ村は雨季には観光客が少ないため、人出が少なかったことと、当局の警報が、今回の豪雨による被害拡大を防いだ可能性がある。もしも観光客で混雑していたら、被害はさらに深刻な惨事になっていたと住民たちは話している。

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ウッタラカンド州はヒマラヤ山脈の西側にあり、鉄砲水や土砂災害のリスクが非常に高い。2021年には集中豪雨による鉄砲水で、200人以上が死亡した。
特に被害が大きかった2013年の土砂崩れでは、複数の村や町が壊滅した。被害の多くはヒンドゥー教徒の巡礼地として知られるケダルナートで発生。数千人が流され、多くの遺体が今も見つかっていない。








