北朝鮮、ウクライナ侵攻でロシアを「無条件支持」と再表明 ロシア外相の訪朝に合わせ

金総書記とラヴロフ外相が笑顔で握手を交わしている

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画像説明, ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相を出迎える北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記(12日、北朝鮮・元山)

北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、ウクライナ戦争に関してロシアへの「無条件の支持」をあらためて表明した。北朝鮮の国営メディアが13日、報じた。

北朝鮮東部・元山(ウォンサン)を訪れたロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相との会談で、金総書記は「ウクライナ危機の根本原因」に対処するために「ロシア指導部が取ったすべての措置」を支持すると述べた。

北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)によると、金氏とラヴロフ氏は、12日に「温かく同志的な信頼に満ちた雰囲気」の中で会談を行った。

金氏はまた、「ロシア軍と国民が、国家の尊厳と基本的な利益を守るという神聖な大義において、必ず勝利を収めると固く信じている」との考えを示した。

ロシア外務省は、メッセージアプリ「テレグラム」に、両氏が握手し抱擁を交わす様子を収めた動画を投稿した。

北朝鮮がロシアへの支持を再表明したのは、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、短期間の中断後にウクライナへの軍事支援を再開したタイミングと重なる。

トランプ氏は11日、米NBCニュースに対し、ロシアによる空爆の激化を受け、アメリカが北大西洋条約機構(NATO)を通じてウクライナに地対空ミサイルシステム「パトリオット」を供給することで合意したと語った。

西側諸国の当局者らは、北朝鮮が過去1年間で推定約1万1000人の兵士をロシアに派遣し、ウクライナとの戦闘に参加させているとみている。

北朝鮮は4月、ロシアへの兵士派遣を初めて公に認めたウクライナおよび西側諸国はそれ以前から、北朝鮮がロシア・ウクライナ前線に大規模な兵力を移動させていると明らかにしていた。

金総書記は、昨年6月にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と協定を締結し、いずれかの国が「侵攻」に直面した場合には相互支援することで合意した。

また、ロシアの安全保障当局筋は先月、北朝鮮は兵士の派遣に加え、ウクライナの侵攻を受けたロシア西部クルスク州の再建支援のため、数千人規模の労働者を派遣することも約束していると明らかにしている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始した。