イスラエル南部にドローン攻撃、少なくとも20人負傷 イエメンのフーシ派が実施の声明

イエメンからのドローン攻撃を受けた現場に、イスラエルの救急隊らが集まっている。後ろにはヤシの木が見える

画像提供, Israel Defense Forces

画像説明, イスラエル南部の港湾都市エイラートで、ドローン攻撃を受けた現場に集まる救急隊ら

イスラエル軍は24日、イエメンからイスラエルに向けてドローンが発射されたと発表した。イスラエルの救急当局によると、南部で少なくとも20人が負傷した。

イスラエル国防軍(IDF)は、イエメンから発射されたドローンが、紅海沿岸のリゾート地エイラートを攻撃したと発表。迎撃を試みたとしている。

イスラエルの救急活動組織「マゲン・ダヴィド・アドム(MDA)」によると、負傷者20人がヨセフタル病院に搬送さた。うち男性2人は手足に大けがを負っているという。

この攻撃について、イランの支援を受けるイエメンの反政府武装組織フーシ派が、自分たちが実施したと発表した。

フーシ派のヤヒヤ・サレア報道官は、2機のドローンが「イスラエルの敵対目標」2カ所を狙い、作戦は「成功した」と述べた。

イスラエルのテレビ局は、ドローン攻撃の様子や着弾地点を生中継で報じた。現場から煙が立ち上る様子も映し出された。

BBCが検証した、ソーシャルメディアに投稿された映像には、上空にドローンが飛来し、建物の陰に消えていく様子が映っている。ドローンが見えなくなってから間もなく、複数の鳥が散り散りに飛び立っていくのも確認できる。

IDFは声明で、「無人航空機(UAV)による攻撃の報告を受け、IDF部隊はイスラエル警察とともにエイラート地域に派遣された」と説明した。

さらに、IDF部隊と警察が現場からの避難を支援しているほか、負傷者を搬送するためにヘリコプターが配備されたと付け加えた。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、「エイラートでのUAV攻撃で負傷した人々の完全な回復を願う」と述べた。

また、「フーシ派のテロリストはイラン、レバノン、(パレスチナの)ガザから教訓を学ぼうとしない。そのことを、身をもって知ることになるだろう」とし、「イスラエルを傷つける者は、七倍の報いを受ける」と述べた。

IDFは先に、エイラート中に空襲警報が発令されたと発表していた。

フーシ派のイスラエル攻撃

今回の攻撃は、フーシ派によるものとしては、最も多くの死傷者を出した攻撃の一つ。

2024年7月には、フーシ派のドローンがイスラエル・テルアヴィヴにある米国大使館の支部に近い集合住宅を直撃し、1人が死亡、10人が負傷した。

観光地として知られるエイラートではこのところ攻撃が相次いでおり、イスラエル当局によると、先週にはホテルが立ち並ぶエリアが攻撃を受けた。死傷者は報告されていない。

今月上旬には、エイラート北部のラモン空港がフーシ派のドローン攻撃を受け、1人が負傷した。

フーシ派は、パレスチナ・ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスの戦争をめぐり、パレスチナ人への連帯を示す行動として、イスラエルに向けてミサイルやドローンを発射している。ハマスはフーシ派と同様に、イランの支援を受けている。

また、ガザでの開戦以来、フーシ派は紅海を航行する船舶への攻撃も行っている。

イスラエルを敵と見なすフーシ派は、イエメンの首都サヌアと北西部地域を支配している。しかし、政府としては国際的に承認されていない。

イスラエルは報復として、イエメンの紅海沿岸の港町フダイダを含むフーシ派支配地域への空爆を実施している。

今月上旬には、サヌアとアル・ジャウフ州がイスラエルの空爆を受け、35人が死亡したと、フーシ派が運営する保健省が発表した。

先月には、フーシ派の首相を自称するアフメド・ガレブ・ナセル・アル・ラハウィ氏が、イスラエルの空爆で死亡したと報じられた。