ドア落下事故のボーイング機、使用再開へ 米航空当局が認める方針
大井真理子、ビジネス記者

画像提供, National Transporation Safety Board
米連邦航空局(FAA)は24日、使用停止となっていたボーイング「737MAX9」の運航の再開を認める考えを明らかにした。
FAAは今月5日、米アラスカ航空が運航していた同型機から機体の一部が落下した事故を受け、アメリカの航空会社が所有しているか、アメリカ国内に駐機している171機について使用停止を指示し、調査を進めていた。
発表を受け、米ユナイテッド航空とアラスカ航空は近く、同型機での運航を再開する予定。
一方でFAAは、「737MAX9」を含む「737MAX3シリーズ」の生産拡大についてはゴーサインを出していない。
FAAのマイク・ウィタカー理事は声明の中で、「今回の決定では、ボーイングは通常営業とはならない」と述べた。
「我々は、このプロセスで明らかになった品質管理の問題が解決されたと納得するまでは、ボーイングからの生産拡大の要求に同意することも、737MAXの生産ラインの増設を承認することもないだろう」
アラスカ航空は、「25日にも最初の数機を定期運航に戻す」予定だと表明。検査を終え次第、毎日数機ずつ追加していくと述べた。
ユナイテッド航空は、「737MAX9」79機の運航を再開するための最終承認をFAAから得たと発表した。
同社のトビー・エンクヴィスト最高執行責任者(COO)は、28日から同型機の運用を再開すると述べている。
<関連記事>
事故は5日、オレゴン州ポートランドからカリフォルニア州オンタリオに向かっていたアラスカ航空1282便で起きた。737MAX9型機の使用されていなかった非常ドアが吹き飛び、同機は緊急着陸した。けが人はいなかった。
737MAX9の使用停止によってサービスに影響が出たことで、ユナイテッド航空とアラスカ航空の幹部らは、ボーイングへのいら立ちを表明していた。
アラスカ航空のベン・ミニクッチ最高経営責任者(CEO)は米NBCニュースの取材で、この飛行機が「欠陥品のドアを付けられた状態で生産ラインから出てきたことは疑いようがない」と述べていた。
また、同社が行った検査ではボルトの緩みが「多く」発見されたと指摘。「いらだちや失望以上に、怒っている」と話していた。
ユナイテッド航空のスコット・カービーCEOもCNBCに対し、「失望」を語った。
「737MAX9の使用停止は、おそらく我々にとって堪忍袋の緒が切れる出来事だ」とカービー氏は述べ、「(ボーイングの)MAX10を含まない計画を構築するつもりだ」と付け加えた。
ユナイテッド航空は今週初め、737MAX9の使用停止により損失が出る見通しだと発表していた。
ボーイングのデイヴィッド・カルフーンCEOは24日、連邦議会議員らと面会し、同型機が飛行中に緊急事態に至った原因について説明した。
今回の事故によって、同社のベストセラーモデル「737MAX」にまた問題が起きたことになる。同型機はとに墜落事故があり、約2年間運用を見合わせていた経緯がある。









