ロシア、隣国ジョージアの分離派地域に海軍基地を建設へ=現地指導者

Sailor looks at Russian missile cruiser

画像提供, Reuters

ロシアが、隣国ジョージアの独立分離派が実効支配している地域アブハジアに海軍基地を建設する予定だと、同地域のリーダーが5日付のロシア紙で語った。

アブハジアの大統領を自称しているアスラン・ブジャニヤ氏はロシアのタブロイド紙に対し、この地域が近々、黒海におけるロシアの「恒常的な展開拠点」になると述べた。

ロシア政府はこの件についてコメントを拒否している。

ジョージアの外務省は、「ジョージアの主権と領土保全に対する明白な侵害」だと述べている。

アブハジアはジョージア北西部に位置し、黒海に面している。ソ連崩壊後の1992~1993年に自治権をめぐってジョージアと戦闘となり、1999年に独立を宣言したが、国際的には承認されていない。

だが、2008年にジョージアとロシアの間で紛争が起きると、ロシアはアブハジアの独立を承認した。ジョージアは、アブハジアがロシアに占領されているとしている。

ロシアはすでに、アブハジアに陸軍基地を置いている。

アブハジア周辺の地図

ブジャニヤ氏は、オチャムチレ地区に海軍基地が置かれることで、ロシアとアブハジアの防衛能力が高まり、両国の「基本的利益を守る」ことになると述べた。また、「安全保障が何よりも重要だ」と語った。

同氏は今週初めにロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談しており、ロシアのウクライナ侵攻を支持すると述べていた。

黒海ではこのところ、ウクライナがロシアの黒海艦隊への攻撃を強めている。2週間前には、クリミアにある艦隊司令部を攻撃した。

ロシアは2014年以降、クリミアを不当に併合している。

イギリス国防省は先に、クリミアでウクライナのさらなる攻撃に直面し、ロシアの黒海艦隊の活動は東に移動しているとの見方を示した。

高解像度の人工衛星写真によれば、少なくとも17隻のロシア戦艦がセヴァストポリからノヴォロシスクに移動している。

アブハジアに新たに予定されているという海軍基地の位置は、ノヴォロシスクからさらに500キロほど南東になる。

アブハジアに艦隊を置くことで、ロシアがジョージアの領土から攻撃を行う可能性も、ウクライナがジョージアの領土に攻撃する可能性も高くなる。

ロシアのドミトリ・ペスコフ大統領報道官は、艦隊の派遣についての質問に答えず、国防省にたずねるよう記者らに促した。

黒海艦隊は、ロシア海軍の主力部隊とみなされている。同艦隊はウクライナに向けてミサイルを発射し、壊滅的な被害をもたらしている。

そのため、ウクライナとっては重要な標的となっている。9月下旬にはウクライナがクリミアにある艦隊司令部を攻撃。4人のロシア人将校を殺害したとしている。

動画説明, ウクライナのミサイルがロシアの黒海艦隊司令部を直撃した瞬間