ローマ教皇、同性カップルへの祝福を容認する発言

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キリスト教カトリック教会の教皇フランシスコは2日、カトリック教会で同性カップルを祝福することに前向きな姿勢を示した。
教皇は、この問題について明確な答えを求めた枢機卿グループに対し、祝福を求める人に対してはどのような場合も「司祭としての慈愛」をもって対応するべきだと述べた。
「私たちは、ただ否定し、拒絶し、排除することしかしない、そのような裁判官であってはならない」
その一方で、カトリック教会は依然として同性間の関係を「客観的に罪深い」と考えており、同性婚を認めることはないと付け加えた。

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ローマ教皇庁(ヴァチカン)では4日から、教会の将来について話し合う世界的な会合が数週間にわたって開かれる。祝福に関する回答の要請は、会合に向けて教皇に送られたものの一つだという。
カトリック教会における祝福は、通常は司祭によって行われ、対象となる人や人々を温かく見守ってくださいと、神に祈ったり嘆願したりする。
ベルギーやドイツを含む多くの国では、司祭が同性カップルを祝福することを、各地の司教が認め始めている。だが、教会幹部の姿勢は、これまで不明確だった。
教義および道徳の保持と促進を担当するヴァチカンの教理省は2021年、同様の要請を受けた際、同性カップルの祝福は認めないと判断を示していた。
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今回の要請に対して教皇は、カトリック教会は結婚を「当事者に限定される、安定した、男女間の不可分の結合」だと理解しており、「この確信に反するかもしれない、どのような種類の儀式や秘跡も」避けるべきだとした。
一方で、「祝福を求められた時、それは神に助けを求める嘆願、よりよく生きるための嘆願を表す」と述べた。
「個人や複数人に祝福を求められた場合、誤った結婚の概念を伝えない形で、どのような祝福が可能か、司祭は身長かつ適切に見極めなくてはならない」
教皇はこの回答によって、祝福の要請はケース・バイ・ケースで考慮されるべきだと示唆したとみられる。その上で、「特定の状況で司祭として慎重に下した決定が、必ずしも規範になるべきでない」と述べた。
「教会法がすべての事柄を対象にすべきではないし、そうすることもできない」
教皇は、教会は常に「優しさと忍耐、思いやりと温かさと励まし」の気持ちをもって、人と接するべきだとも述べた。
イギリスでは今年2月、イングランド教会の幹部による投票が行われ、同性カップルへの祝福の祈りを認める提案が支持された。
この動きにより、同性カップルは法的な結婚式の後、イングランド教会の教会に行き、奉納、感謝、神の祝福の祈りを含む礼拝を受けることができるようになる。








