ニジェールのクーデター政権、3年以内の民政移管を約束、地域共同体は拒否

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西アフリカ・ニジェールの軍事クーデターの指導者アブドゥラフマン・チアニ将軍は20日、3年以内に民政移管すると約束した。
チアニ将軍は今回、首都ニアメーで西アフリカの15カ国からなる西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の仲介人と初めて会談した。
ECOWASはこの交渉が決裂した場合、クーデターで拘束されたモハメド・バズム大統領の復権に向けて軍事行動も辞さないとしていた。
また、クーデター政権の示した3年という期間を拒否した。
ECOWASのアブデル=ファタウ・ムサ政治問題・和平・安全保障コミッショナーはBBCに対し、「ECOWASはこの地域における政権移管の長期化を認めない。(クーデター政権は)可能な限り短期間で、引継ぎの準備をしなくてはならない」と述べた。
「軍事的な側面は非常に強い」とムサ氏は指摘し、「できるだけ早く民政移管し、領土保全という本来の責務に早く集中すればするほど、ニジェールにとって良いことだ」と強調した。
ニジェールでは7月26日、兵士らが民選のバズム大統領を拘束しクーデターを宣言。大統領警護隊を率いるチアニ将軍が、新たな国家元首になったと発表した。
クーデター政権は制裁を批判
チアニ将軍は19日夜の時点で、ニジェールは戦争は望んでいないが、外国の介入に対して自衛すると述べていた。
「我々が攻撃された場合、一部で思われているような、簡単な事態にはならない」と、将軍は19日夜にテレビ演説で述べた。
また20日の会談後には、政権移譲の詳細には触れなかったが、クーデター指導者が主催する「対話」の場で30日以内に決定するとしている。
チアニ将軍はまた、ECOWASが「違法で非人道的な」制裁をニジェールに科していると、あらためて批判した。
ニジェールでは外部からの電力供給が断たれた結果、ニアメーなどの都市部が停電になっているほか、重要な輸入品も禁輸措置のため届かなくなっている。
トラックでの物資搬入が何週間も滞り、食品価格が上昇しているという。
「制裁は、解決策を見出すことを目的としているのではなく、我々を屈服させ、屈辱を与えるために考えだされた」と、チアニ将軍は指摘した。
ロイター通信によると、ニアメーでは19日、侵攻にそなえた志願兵の登録のため、数千人がスタジアムにつめかけた。しかし混雑のため、手続き開始が遅れたという。

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クーデター収束へ向けた地域的な活動は、ニジェール内に基地を持つアメリカとフランスが支援している。米仏軍は、サヘル地域のジハーディスト(イスラム聖戦主義者)との戦いのために駐留している。
しかしチアニ将軍は、軍事介入によってアルカイダやイスラム国(IS)につながるイスラム主義者の反乱が悪化する可能性があると述べている。
「テロリスト勢力による地域全体の不安定化を防ぐ、防壁となってきたのはニジェールだ。それを可能にしてきた一因は、ニジェールの国防軍と治安部隊のプロフェッショナリズムと武勇によるところが大きい。(米仏は)そのことを知らないようだ」と、チアニ将軍は語った。
また、雇い兵組織「ワグネル」の活動により、サヘル地域ではロシアの影響力が高まっている。








