ブルキナファソ、軍が全権掌握 将校が発表

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アフリカ西部ブルキナファソの軍は24日、全権を掌握し、ロック・カボレ大統領の政権を転覆させたと発表した。
軍将校が国営テレビで発表した。治安情勢が悪化したため、軍が権力を奪取したと説明した。
ブルキナファソでは、イスラム教主義の反政府勢力の動きを止められないことに対して、カボレ大統領への不満が高まっていた。
大統領の消息は明らかになっていない。軍将校は、拘束した人々は安全な場所にいると述べた。
治安当局関係者は、大統領と閣僚らが首都ワガドゥグの兵舎で拘束されていると話した。
カボレ大統領のツイッターのアカウントには、軍将校による発表の前に、2件の投稿があった。2件目の投稿は、「より高次の国益のため」、兵士たちに武器を置くよう求めている。誰が投稿したのかは不明。

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今回のクーデーターの前日には、首都ワガドゥグで軍部隊が兵舎を占拠し、発砲音が聞こえていた。
与党・国民進歩運動(PMP)はクーデーターの前、カボレ大統領と閣僚1人が暗殺未遂にあったと明らかにしていた。
23日には軍部隊の反抗勢力が、軍上層部の解任を要求。さらに、イスラム国(IS)やアルカイダとつながりのある武装勢力と戦うため、より多くの資源が必要だと訴えていた。
「国をまとめられなかった」
軍将校は声明を読み上げ、カボレ大統領は国をまとめられず、「私たちの国の根本を脅かす」治安危機に効果的に対処できていないと主張した。
声明は、未知の団体「防衛と再建のための愛国運動」(MPSR)の名前で出された。読み上げた将校とは別の将校、ポール=アンリ・サンダオゴ・ダミバ中佐が署名している。
同中佐は今回のクーデターを主導したとみられている。イスラム武装勢力との戦いで長年の経験を有している。
声明は、議会と政府は解散され、憲法は停止されたとした。ただ、「妥当な時間」内に「憲法の秩序を回復」すると約束した。
また、ブルキナファソの国境は閉鎖されたとした。
国連などが非難
国連のアントニオ・グテーレス事務総長はクーデターを非難し、軍に対してカボレ大統領の「保護と身体的な無事の保証」を求めた。
アフリカ連合(AU)と、地域連合体の西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)も、武力による権力奪取を非難している。ECOWASは、大統領の安全について、関与した兵士の責任を問うとしている。
BBCのアン・ソイ・アフリカ特派員は、カボレ大統領の拘束のニュースが流れると、首都ワガドゥグでは歓喜や祝福の声が上がったと伝えた。

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首都の様子を捉えたビデオ映像には、大統領が使用していたとされる武装車両が、多数の銃弾の穴が開いた状態で路上に放置されているとみられる状況が映っている。
無線インターネットは接続ができなくなっているが、有線では接続が可能で、家庭などのWi-Fi(ワイファイ)は機能しているという。
23日には、市民ら数百人が屋外で兵士への支持を表明した。与党本部の建物に火をつける人もいた。

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ブルキナファソでは1週間前、カボレ政権の転覆を謀ったとして、兵士11人が逮捕されていた。
昨年11月には、治安部隊のメンバーを中心とした53人が、ジハーディスト(イスラム聖戦主義者)とみられる勢力に殺害された。今月22日には、同国で禁止されている、政府に対する抗議デモが開かれ、数十人が逮捕された。
西アフリカで近年、軍による権力奪取が起きたのは、ブルキナファソで3カ国目となった。前2国のギニアとマリにはECOWASが制裁を科している。








