移民船沈没事故、支援提案にギリシャが応答せず=EU当局

画像提供, Reuters
地中海のギリシャ南部沖で移民を乗せた漁船が沈没し、数百人が死亡したとみられる事故について、欧州連合(EU)の国境警備隊にあたる欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス)は23日、この移民船を監視する飛行機を送るという提案にギリシャ当局が応答しなかったと述べた。
14日未明に起きたこの事故では、少なくとも82人が亡くなっている。しかし国連は、さらに500人が溺死した可能性があるとしている。
事故への対応が足りなかったとして、ギリシャは批判を受けている。
BBCはまた、移民船が安全に航行を続けていたとするギリシャ沿岸警備隊の説明と食い違う証拠を入手している。
定員超過の漁船はリビアを出発後、6月13日朝に国際水域上でギリシャに向かっているところを発見された。
発見したのはフロンテックスが運用する飛行機だったが、この飛行機は間もなく給油が必要となった。
フロンテックスは、この飛行機を再び漁船の状況監視のために派遣してもよいと、ギリシャの沿岸警備隊に連絡したが、応答がなかったと述べている。
ギリシャ当局は、迅速な対応が足りなかったという指摘を否定。乗船者たちはイタリアに行くから放っておいてほしいと沿岸警備隊に伝えのだと、ギリシャは主張している。
しかしBBCの調査では、この船は転覆するまでの少なくとも7時間、動いていなかったことがわかっており、当局の主張と食い違っている。
ギリシャの沿岸警備隊は、フロンテックスの提案に応答しなかったという主張について、コメントを発表していない。
9人を過失致死や人身売買で起訴
当局の発表では、船は14日午前2時4分ごろ、ギリシャ南西部ピュロスの南西沖80キロの海域で沈没した。
100人以上が救出されたが、生存者はこの船に750人近くが乗っていたようだと話している。これには、約100人の子供も含まれる。
パキスタンのラナ・サナウラ内相は、同国民が少なくとも350人乗船していたと発表。「テロ事件でさえも、これほど多くの犠牲者が出たことはないかもしれない」と付け加えた。
犠牲者には、エジプト人やシリア人にも含まれているとみられている。
19日には、エジプト人男性9人がギリシャ・カラマタの裁判所に出廷し、過失致死のほか、人命を危険にさらし海難事故を引き起こしたことや人身売買などの罪に問われた。全員が無罪を主張している。








