雇い兵組織「ワグネル」がロシア軍将校を拘束 ワグネル車両に発砲と主張

Yevgeny Prigozhin speaking to Wagner troops

画像提供, Reuters

画像説明, ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏(右)

ロシアのウクライナ侵攻に参加している雇い兵組織「ワグネル」は、ロシア正規軍の将校を拘束したと発表した。ワグネル車両に向かって発砲したためという。

ワグネルが公開した動画の中でこの将校は、ワグネルのことを嫌っており、酔っぱらった際に発砲したと語った。

ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は先に、ウクライナ東部バフムートから撤退する道路にロシア軍が地雷を設置したと主張していた。

ワグネルはロシア側でこの戦争に参加しているものの、ロシア軍とは長い間、緊張関係にある。

プリゴジン氏はロシア軍の司令官らに対して、容赦ない批判を繰り返している。特に、バフムートでの戦いで銃弾が足りなかったことを頻繁に指摘していた。

ワグネルは5月末にバフムートを攻略したと主張。ロシア軍に引き渡すとしていた。

メッセージアプリ「テレグラム」内のプリゴジン氏の広報チャンネルは、ロシア軍の将校が発砲について質問されているとみられる動画を公開した。

動画の中で将校は、アルコール飲料で酔っている中でワグネルの車両に発砲したと説明。理由は「個人的な敵意」だと語った。

また、10~12人の部下がワグネルの戦闘員グループを武装解除したと話したが、これが同じ事件の一部かは明らかではない。

なぜワグネルのことが嫌いなのかという質問には、「知らない」とだけ答えている。

プリゴジン氏はこの動画が公開される直前、ロシア軍とつながりのある組織が、ワグネルのバフムートからの撤退路に地雷を設置したとする報告書を発表した。

ロシア軍の関与を示す証拠はあるのかというある記者の問いに、プリゴジン氏は拘束した将校の動画を公開することで応じた。

この将校は、報告書の内容とは別の出来事を話しているようにみえるものの、プリゴジン氏は「これはちょっとしたおまけだ。間違いがない」と述べた。

ワグネルによる主張を検証することは難しい。しかしこうした疑惑は、バフムートで多大な損害を被ったワグネルと、ロシア軍との複雑な関係を示すものだ。

プリゴジン氏は5日にも、ロシア軍の司令部を批判。ロシア軍がバフムートの一部占領地域を失ったと主張し、「不名誉」だと述べた。

また、セルゲイ・ショイグ国防相やヴァレリー・ゲラシモフ軍総司令官に対して、最前線まで来て、目立たず撤退しているロシアの部隊を鼓舞するよう呼びかけた。

「できるはずだ! できなくても、英雄として死ねる」と、プリゴジン氏は述べた。