イスラエル、ガザ空爆続ける パレスチナ武装組織幹部ら死亡
ラシュディ・アブ・アルーフ(ガザ・シティ)、アントワネット・ラドフォード(ロンドン)

画像提供, Reuters
パレスチナ自治区のガザ地区南部ハーン・ユーニスで11日未明、イスラエル軍による空爆があり、集合住宅の5階にいたパレスチナの組織「イスラム聖戦(PIJ)」の幹部1人を含む2人が死亡した。
PIJの武装部門は、ミサイル部門トップのアリ・ハッサン・ガリ司令官(別名アブ・ムハマド)が11日午前の攻撃で死亡したことを認めた。PIJはガザ地区でハマスに次ぐ規模の組織で、イスラエルによって殺害されるパレスチナ人のための報復を誓っている。
イスラエル軍は、ガリ司令官を標的に攻撃を実施したと認めた。さらに、「ガザで他のイスラム聖戦関係者」2人も攻撃したと述べた。ガリ司令官についてイスラエル軍は、「イスラエルに対してこのところ相次ぐロケット砲攻撃の責任者」で、PIJの中心的人物と呼んだ。
これに先立ち10日のガザ地区では、パレスチナ武装勢力が460発以上のロケット砲をイスラエルに向けて放った。対するイスラエル軍はガザ地区で130カ所以上の武装勢力拠点を攻撃。過去9カ月で最も激しい戦闘の1日となった。
パレスチナの医療当局によると、今週に入り10日までの犠牲者数は少なくとも24人に上る(PIJの他の幹部3人含む)。
イスラエルでは、ガザからのロケット砲を逃れようとシェルターへ急ぐ中で、複数の市民が負傷した。

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10日夜にはイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、イスラエル軍の攻勢はまだ続くと警告。イスラエル軍が9日にPIJ幹部3人を殺害したことに触れ、「イスラム聖戦にかつてない打撃をもたらした」と強調した。
ネタニヤフ首相の発言に先立ち、エジプトではエジプト政府が停戦を仲介したとの報道があったが、イスラエルもパレスチナもこれを認めていない。
イスラエルとPIJの今週の戦闘は、昨年8月にパレスチナ人49人がガザ地区で死亡して以来、最悪のものとなっている。
今月2日にはイスラエルに拘束されていたパレスチナ人がハンガーストライキの末に死亡。これを受けて、PIJなど複数のパレスチナ組織が2日にわたり計100発以上のロケット砲をイスラエルに撃ち込んだ。対するイスラエル軍は、ハマス関連だとする複数の拠点を攻撃して応戦した。
ヨルダン川西岸地区でも、イスラエルがパレスチナ人の摘発を強行しており、緊張が高まっている。
西岸地区北部のカバティヤでは10日、パレスチナ人2人に発砲されたとして、イスラエル軍がこの2人を殺害した。北東部トバスでは、パレスチナ勢力と銃撃戦の末にイスラエル兵が重傷を負った。










