英紙サンが謝罪、メガン妃「憎む」と書いた英人気司会者のコラム掲載

Jeremy Clarkson

画像提供, Getty Images

画像説明, かつてBBC番組「トップ・ギア」で人気を得たジェレミー・クラークソン氏は現在、アマゾンやITVなどで複数番組の司会を務める

英大衆紙サンは23日、人気司会者ジェレミー・クラークソン氏がサセックス公爵夫人メガン妃を「憎んでいる」と激しい調子で書いたコラムの掲載について、謝罪した。

12月16日に掲載されたコラムでクラークソン氏は、自分は「細胞レベル」でメガン妃を憎んでいるのだと書いた。このコラムの内容をソーシャルメディアで大勢が非難。イギリスの新聞と出版業界による自主規制機関IPSOには20日午後までに、個別の記事に関して過去最多の2万件以上の苦情が寄せられた。

クラークソン氏は後に、サン紙のウエブサイトからコラムを削除するよう求めていた。

サン紙は自社サイトで発表した謝罪で、寄稿者の意見は各自のものだが、発行者として「表現の自由には責任が伴う」として、「サンの我々はこの記事の掲載を後悔しているし、心から申し訳なく思っている」と書いた。

さらに、「我々は2023年にも読者になりかわり、良い目的のためにキャンペーンを続ける」とも述べた。

サン紙は、該当のコラムを同紙ウエブサイトとアーカイブから削除した。コラムの代わりに同紙ウエブサイトには現在、クラークソン氏が「これほどの苦痛を引き起こしたことに、愕然(がくぜん)としている」、「今後はもっと気を付ける」と書いたツイートの内容を掲載している。

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クラークソン氏のコラムは、米動画配信大手ネットフリックスが、ハリー王子とメガン妃が英王室での自分たちの体験を語る6回シリーズの配信を受けてのもの。

クラークソン氏の娘エミリーさんは、コラム掲載から間もなく、「私の父親がメガン・マークルについて書いたあらゆることに、私は真っ向から反対すると、はっきりさせておきたい」と声明を発表していた。

問題のコラムでクラークソン氏は、「夜になると私は眠れない。歯ぎしりしながら横たわり、(メガン妃が)いつの日か、イギリスのすべての町村を裸で行進させられる日を夢見ている。その時には民衆が『恥を知れ!』と叫びながら、排泄物のかたまりを彼女に投げつけるのだ」と書いていた。さらに、「私と同世代の人間は誰もが同じ考えだ。なのに若い人たちは、特に女の子たちは、彼女のことをかなりクールだと考えているので、私は絶望的な気持ちになる。若者たちは、(メガン妃が)バッキンガム宮殿の囚人で、ししゅうや子猫のことしか話さないよう強制されていたと思っている」のだとも書いた。

これを受けてソーシャルメディアなどで激しい非難の声が起きると、クラークソン氏はツイッターで、自分は米人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を「不器用に」引用したつもりだったが、「大勢がこれに不快感を抱いた」のだと釈明していた。

同じコラムでクラークソン氏は、自分が「細胞レベル」でメガン妃を憎む気持ちを、自分がスコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相や連続殺人犯ローズ・ウェストを憎むのと比較して語っていた。

これに対してスタージョン首相は、メガン妃に対するクラークソン氏のコメントは「きわめて女性嫌悪的で、ともかくひたすら最悪」だと批判。さらに、クラークソン氏のような男性を「あわれ」だと思うとも述べた。

「これほど他人に対する憎悪でいっぱいになり、ゆがんでしまうのがどういうことか、想像できない。特に彼の場合、それはとくに女性に対する憎悪のようで、その結果あれほど悪意に満ちたおぞましい罵倒を書いてしまう」のだと、スタージョン氏は述べた。

与党・保守党からはキャロライン・ノークス下院議員が20日に、サン紙のヴィクトリア・ニュートン編集長に送った手紙の中で、「このような記事が二度と掲載されないよう、決定的な行動」を求めると書いた。この手紙には、60人以上の下院議員が署名していた。

かつてBBC番組「トップ・ギア」で人気を得たクラークソン氏は2015年、プロデューサーへの暴力を理由に降板させられた。現在はアマゾン・プライムや英民放ITVなどで複数番組の司会を務める。

ITVのメディア・エンタテインメント責任者、ケヴィン・ライゴ氏は、クラークソン氏の発言を「ひどい」ものだと非難しつつ、クラークソン氏を「クイズ・ミリオネア」の司会から外す予定はないとしている。