【2022年サッカーW杯】 イングランド引き分け、ウェールズは敗れる 共にまだリーグ突破の可能性

Harry Kane

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画像説明, アメリカのティム・リーム(右)とボールを奪い合うイングランドの主将ハリー・ケイン

サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は25日、1次リーグ・グループBの試合があり、イングランドはアメリカと0-0で引き分けた。ウェールズはイランに0-2で敗れた。

イングランドは、勝てば決勝トーナメント進出が決まる試合だったが、無得点の引き分けに終わった。ただ、現時点でグループ1位で、残るウェールズ戦(29日)で4点以上の差で負けなければ、1次リーグを突破する。

一方のウェールズは、グループ最下4位となった。リーグ最終戦でイングランドを倒し、アメリカとイランが引き分けなければ決勝トーナメントに進めないという、かなり困難な状況に陥った。

イングランドはさえず

イングランドは前半、アメリカに何度か決定的な得点機をつくられた。だが、アメリカのFWクリスチャン・プリシックが放ったシュートがゴールバーにはじかれるなど、幸運もあって失点を逃れた。イングランドDFハリー・マグワイアの堅守が光った。

後半になると、イングランドはアメリカのゴールをほとんど脅かせなかった。主将ハリー・ケインが遅い時間帯に放ったヘディングシュートが、アメリカをひやりとさせた唯一の瞬間だった。

イラン戦の活躍で注目を集めたイングランドのジュード・ベリンガムは、この日は勢いが見られず、途中交代となった。

England's Raheem Sterling

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画像説明, イングランドのラヒーム・スターリング(左)とアメリカのタイラー・アダムス

BBCのサッカー担当のフィル・マクナルティ主任記者は、この日のイングランドのパフォーマンスについて、イランを6-2で圧倒した初戦で見せた創造性と脅威はどこにもなく、終始疲れているように見えたと報告。

試合終了のホイッスルが吹かれると、観客席のイングランドのサポーターから大きなやじが飛んだと伝えた。

イングランドのギャレス・サウスゲイト監督は、「選手たちは少し落ち込んでいるが、私は落ち込んでいないし不満ではないと伝えた。精神面でよい状態でなければ負けるのがサッカーだ」と話した。

ウェールズは最終盤に失点

64年ぶりのW杯出場のウェールズは、試合終了目前のアディショナルタイムに立て続けに失点し、イランに痛恨の敗北を喫した。

後半アディショナルタイム8分、イランの途中出場のルーズベ・チェシュミが、約18メートルのシュートを決めた。

その3分後、イランはラミン・レザイアンがカウンター攻撃からゴールし、勝利を決定づけた。

イランはこれで、初の決勝トーナメント進出に望みをつないだ。

Iran celebrate Roozbeh Cheshmi's goal

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画像説明, イランはルーズベ・チェシュミのゴールに歓喜した

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ウェールズは、アディショナルタイムに入る直前の後半残り4分、GKウェイン・ヘネシーが相手選手に対して危険なプレーをし、ビデオ判定の末に退場となった。そのため、10人で残り時間を戦わなければならなかった。

BBCスポーツ・ウェールズのダヴィス・プリチャード記者は、この時点で、ウェールズの勝ちは絶望的になったと振り返った。また、この日のウェールズは、完全にぼろぼろだったと評した。

Wayne Hennessey challenges Mehdi Taremi

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画像説明, ウェールズのGKウェイン・ヘネシー(手前)は今大会最初のレッドカードを受けて退場した

ウェールズのロブ・ペイジ監督は、この結果は仕方がないとし、選手たちのパフォーマンスについて、「設定していたレベルには到底及ばなかった」と述べた。

イランは、イングランドとの初戦では国歌を歌わなかったが、この日は試合開始前に斉唱した。初戦で歌わなかったのは、イラン国内の反政府デモへの支持表明とされる。この日、選手たちが国歌を斉唱すると、観客席のイランのサポーターたちの中には、ブーイングを飛ばす人もいれば、涙を流す人もいた。

Wales players sink to the ground

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画像説明, ピッチに倒れこむウェールズの選手たち