プーチン氏の盟友、14~16歳の息子らを「前線に送る」と宣言

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ロシア国内で、軍の指導者を批判し、ウクライナで強硬策に出るよう主張する声が噴出している。ウラジーミル・プーチン大統領の盟友は3日、自らの10代半ばの息子たちを前線に送ると宣言した。
ロシア・チェチェン共和国の指導者ラムザン・カディロフ氏は、ソーシャルメディアへの投稿で、14歳、15歳、16歳の3人の息子がまもなく、ロシア軍と共に戦うためにウクライナの前線へ行くとした。
また、父親は息子に、家族、国民、祖国を守る方法を教えるべきだと書き込んだ。
カディロフ氏はプーチン氏の強力な支持者。ただ最近は、ロシア軍の指導層を批判している。
武力紛争への子どもの関与に関する国連条約の選択議定書は、18歳未満の子どもを敵対行為に直接参加させないよう求めており、ロシアはこれに署名している。
15歳未満の子どもを敵対行為に参加させることは、国際刑事裁判所(ICC)で戦争犯罪とみなされる。ただ、ロシアはICCの管轄権を認めていない。
カディロフ氏の投稿
カディロフ氏は、メッセージアプリ・テレグラムでの長文投稿で、息子たちはもっと小さいころから軍事訓練を受けており、ついに実戦を経験する時が来たとした。
また、同氏の家族がウクライナの軍事作戦に参加していないと「空疎な言葉」で批判する人たちへ、反論した。
この投稿には、カディロフ氏の息子たちが訓練場でさまざまな武器を使って発砲している様子を見た目よくプロデュースした動画が添えられていた。
チェチェン軍はこれまで、ウクライナで前線の戦闘に参加するより、見栄えがする動画をソーシャルメディアに投稿することを重視しているようだと、一部で嘲笑されている。

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カディロフ氏は、ロシア軍がウクライナのハルキウ州やドネツク州から後退したことをめぐって、ロシア軍の指導層を批判している。司令官の1人を「凡人」と呼び、基本的な後方支援が不足していると嘆いている。
また、戦術核兵器の使用など、より激しい対策を取るようロシア政府に求めている。これに対してクレムリン(ロシア大統領府)は、そうした判断は感情的にするべきものではないとしている。
カディロフ氏は、2007年にプーチン氏からチェチェン共和国の首長に指名されて以来、同共和国を統治し続けている。チェチェンは独立を目指して10年間戦ったが、失敗に終わった。その後、同地では比較的安定した時期が続いている。ただ、カディロフ氏は、強権をふるい、人権侵害の横行を許していると批判されている。
カディロフ氏の今回の発言は、ロシア軍が1日にウクライナ東部の要衝リマンから撤退したことを受けてのもの。ドネツク州のリマンはロシア軍の補給拠点だったことに加え、ウクライナ軍にとっては、ロシア支配地域へさらに押し進むための足掛かりになる。加えて、前日にはウラジーミル・プーチン大統領がドネツク州を含む4州のロシア併合を一方的に宣言した直後だっただけに、ウクライナ軍によるリマン奪還は象徴的にも意味を持つ。










