コロナ給付金4630万円を誤送金、「ネットカジノで使い切った」 山口・阿武町

ティファニー・ワートハイマー、BBCニュース

Hands holding Japanese yen

画像提供, Getty Images

山口県南部の阿武町の男性(24)が、町から4630万円の誤送金を受けた。男性はその金をすでにオンラインカジノで失ってしまったと、男性の弁護士は説明している。

男性は、阿武町の463世帯に分配されるはずだった新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金を、自らの銀行口座に受け取った。

男性は当初、誤って振り込んだ町役場に協力すると言っていたが、その後消息を絶った。

阿武町は返還を求め、この男を提訴した。刑事告訴も検討している。

政府は新型ウイルスのパンデミックによる経済負担を軽減するため、低所得世帯に10万円を支給している。阿武町で463世帯に給付するなかで、今回の失態が起きた。

「罪は償う」

阿武町で給付予定の計4630万円が誤って男性個人の銀行口座に全額振り込まれたのは、先月8日のことだった。

その後の調べで、男性は約2週間にわたって毎日のように約60万円を引き出していたとみられることがわかったと、国内メディアは報じている。

町が男性に連絡できた時には、男性は問題の金はもう持っていないと言ったという。

また、「お金はすでに動かした。もう戻せない」、「罪は償う」などと話し、逃げるつもりはないと述べたという。

しかし、男性は現在、行方不明になっている。

オンラインカジノで使ったと説明

男性の弁護士は17日、男性が町に協力しており、県警の事情聴取にも同意しているとメディアに述べた。ただ、町は今月12日に男性を提訴して以降、男性と連絡が取れていないとしている。

弁護士はまた、男性は振り込まれた全額を、スマートフォンでアクセスできるオンラインカジノのサイトで失ったと説明した。

朝日新聞によると、弁護士はこれまで、「本人は現在(誤送金された)お金を所持しておらず、財産的価値のあるものが手元に残っている状態ではない」、「現実的に返還が難しい」と述べている。

阿武町はこの男性を相手取り、弁護士費用を含めた約5100万円の支払いを求めて提訴している。

花田憲彦町長は、住民に「心からおわびする」と述べ、多額の公金の「回収に向けて全力を尽くす」と話している。

阿武町の臨時特別給付金の対象世帯には別途、各10万円が支給されている。