フロイドさん殺害で有罪の元警官、公民権侵害罪を認める

画像提供, Reuters
昨年5月に米ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさん(46)が暴行死した事件で、フロイドさんの公民権を侵害した罪に問われた元警官のデレク・ショーヴィン被告(45)が15日、連邦裁判所で罪を認めた。
白人のショーヴィン被告は今年6月、ミネソタ州裁判所で殺人罪などで禁錮22年6か月の有罪判決を言い渡され、現在服役中。
連邦の検察当局からは公民権侵害罪で起訴され、これまで無罪を主張してきた。しかしこの日、検察側との取引に応じる格好で主張を一転させた。
これにより、来年1月に予定されていた裁判は開かれない。
ショーヴィン被告が連邦裁判所から言い渡される刑は、軽減される可能性がある。
黒人少年についても有罪認める
ショーヴィン被告は昨年5月25日、フロイドさんを拘束する際に、地面にうつぶせになったフロイドさんの首を自分の膝で9分以上圧迫し続けた。フロイドさんはその場で意識不明となり、救急車で搬送後に死亡が確認された。
この模様は通行人が携帯電話のカメラで撮影し拡散された。事件は世界各地で、人種差別や警察の暴力への抗議につながった。
連邦検察当局は、ショーヴィン被告がフロイドさんの首を膝で圧迫したことで権利を侵害した罪と、医療ケアを提供しなかった罪の2件で起訴した。
今回の司法取引で、ショーヴィン被告は2007年の別の逮捕案件における、当時14歳の黒人少年に対する権利侵害についても罪を認めた。起訴状によると、被告は少年の喉に手を当てて少年を拘束し、懐中電灯で少年の頭をたたいた。さらに、無抵抗の少年に手錠をかける際に、少年の首と背中の上部を膝で押さえつけた。
刑期が追加か
ショーヴィン被告は今年4月以降、ミネソタ州の刑務所の独居房に収監されている。州裁判所で言い渡された殺人罪などでの有罪判決に対しては、上訴している。
連邦検察当局の起訴内容について罪を認めたことで、州裁判所に言い渡された刑期が長くなる可能性が高い。連邦検察は最長25年の禁錮刑を求めてきた。ただ、ショーヴィン被告が応じた司法取引は、2つの裁判所で言い渡された刑に同時に服役することを認めている。
フロイドさんの拘束現場にいた他の警官3人(トーマス・レイン被告、アレクサンダー・クング被告、トウ・サオ被告)も、フロイドさんの公民権侵害罪に問われている。3被告は来年3月に州裁判所で、第2級殺人と第2級故殺をほう助した罪について審理される予定。









