メキシコ最高裁、中絶の犯罪扱いは違憲と判決

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メキシコの最高裁判所は7日、北部コアウイラ州が人工妊娠中絶に刑事罰を科すのは違憲との判断を全員一致で下した。
メキシコ最高裁は同州に対し、州刑法から中絶に関する制裁を撤廃するよう命令。これにより同州では、中絶を受けた女性を起訴できなくなった。
ルイス・マリア・アグイラル判事は判決について、「女性の権利における歴史的な一歩」だと述べた。
メキシコでは現在、4州を除いて中絶が厳しく制限されている。ただし、強姦による妊娠や、母体に命の危険がある時は例外的に認められている。
米テキサス州の受け皿にも
今回の判決により、メキシコ全土で中絶の非犯罪化が進む可能性がある。
BBCメキシコ・中南米特派員のウィル・グラント記者によると、メキシコでは州法をめぐる最高裁の判決は他州にも適用される。そのため、今回の判決は事実上、各州に中絶をめぐる新方針の行程表を示した形になる。
また、これまで中絶術を受けて禁錮刑となった女性も即時釈放されるという。
さらにコアウイラ州は、先に妊娠6週目以降の中絶を禁じた米テキサス州と国境を接しているため、同州の女性に合法的な中絶を行う受け皿になるとの指摘もある。
中絶の権利擁護団体「生殖の選択をめぐる情報グループ(GIRE)」は、今回の決定は「歴史的」だと声明を発表。
「メキシコ全土で、女性や妊娠可能な人たちが、妊娠出産の行方を決められる自由を持てるよう期待する」と述べた。









