ペルー大統領選、カスティジョ氏の当選確定 フジモリ氏「結果受け入れる」

Pedro Castillo

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画像説明, カスティジョ氏は6月の大統領選で、僅差で過半数を獲得したが、対立候補のフジモリ氏が不正があったと主張していた

ペルーの選挙管理当局は19日、大接戦となり決着がついていなかった6月の大統領選の決戦投票について、左派のペドロ・カスティジョ氏(51)の勝利を確定した。7月28日に大統領に就任する。

カスティジョ氏の対立候補の右派ケイコ・フジモリ氏(46)は、選挙で不正があったと主張。選挙管理当局は投票結果の見直しを行い、カスティジョ氏の勝利を発表した。

元小学校教師で労働組合リーダーのカスティジョ氏の得票率は、わずかに50%を上回った。

勝利確定を受け、カスティジョ氏は首都リマで演説した。

カスティジョ氏は「我々は協力してこの国を一つにする」と述べたと、RPPは報じた。「我々は、民主主義に反するものを拒絶する」。

フランシスコ・サガスティ現大統領は今回の発表を歓迎するとツイートした。

「これが和解やコンセンサス(総意)、団結の新たなステージの始まりとなりますように」

カスティジョ氏は4年前、千人の教師を率いて給与をめぐるストライキを成功させ、突如、国民的な注目を集めた。

大統領選では、ペルーの収益性の高い鉱業と炭化水素分野を国有化することを誓い、1年間で100万人の新規雇用を創出することを目標に掲げた。

また、犯罪撲滅のため、死刑制度の再導入を提案した。

「真実はいずれ明らかに」

カスティジョ氏はわずか4万4000票差で、3度目の大統領選に臨んだフジモリ氏を破って当選した。

カスティジョ氏は自身の勝利を主張してきたが、フジモリ氏による一連の法的申し立てにより、選挙管理当局からの正式な決定に遅れが生じていた。

フジモリ氏は自身の当選を証明する証拠をほとんど提示していない。

米州機構(OAS)をはじめとする選挙監視団も、不正はなかったとしている。

19日夜の正式発表に先立ち、フジモリ氏は結果を受け入れると述べた。

そして、「真実はいずれ明らかになる」、「我々は皆、国の正当性を取り戻すために協力していく」とした。

ケイコ・フジモリ氏は、汚職と人権侵害で刑務所に収監されているアルベルト・フジモリ元大統領の娘。自身も汚職やマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで捜査を受けている。2018年から仮釈放された2020年までの間に合わせて1年1カ月、刑務所で過ごした。