ペルーで大統領が就任、1週間で3人目 サガスティ氏

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ペルーで17日、フランシスコ・サガスティ国会議長(76)が暫定大統領に就任した。1週間で3人目の大統領となった。
サガスティ氏はエンジニアであり学者。来年の大統領選挙まで、大統領を務める。
マルティン・ビスカラ元大統領は9日、汚職疑惑で罷免された。ビスカラ氏は疑惑を否定しており、国内各地で罷免に対する抗議デモが発生した。
デモでは少なくとも2人が死亡、多数がけがを負った。
サガスティ氏は、議会の投票で当選に必要な最低限の60票を獲得し、大統領に選ばれた。同氏が所属する政党は、ビスカラ氏の罷免をめぐる先週の投票で唯一、反対票を投じた。
サガスティ氏は議会で演説し、デモで亡くなった2人の家族らに「国を代表して許しを」求めた。
同氏は、「若者たちを生き返らせることはできない」、「冷静を保つことが何より必要だが、それを無抵抗、服従、あきらめと同一視してはいけない」と述べた。
ペルーで何が起きている?
サガスティ氏は、マヌエル・メリノ前大統領の後任となる。国会議長だったメリノ氏は、ビスカラ氏の罷免を受け、10日から暫定大統領を務めていた。
しかし、就任から1週間もたたない15日、同氏に対する抗議デモの弾圧をめぐってデモ参加者や議員らからの辞任要求が高まったことを受け、辞任した。

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デモには若者たちを中心に数万人が参加。ビスカラ氏の罷免に抗議していた。
デモ参加者には、ビスカラ氏と彼の改革政策を支持する人たちのほか、新型コロナウイルス大流行と経済悪化のさなかに「議会クーデター」を演じたとして、議員らに愛想を尽かした人たちもいた。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間18日午後)では、ペルーの新型ウイルスの累計感染者は93万8000人を超え、死者は3万5000人以上になっている。人口10万人あたりの死者数は、世界で3番目に多い。
デモでは参加者を解散させるために警察が暴力をふるい、メリノ氏に対する参加者らの怒りがいっそう高まった。
メリノ氏が任命した12人の新閣僚は14日、警察の暴力とメリノ氏の対応に抗議して辞任した。
これからどうなる?
サガスティ氏は自らの重要な任務として、来年4月に予定されている総選挙を実施することを挙げている。

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就任後初のインタビューでは、融和的な姿勢を表明。多様性のある内閣を率い、汚職と闘い続けると抱負を語った。
サガスティ氏はまた、警察の暴力で負傷したデモ参加者らを病院に訪ねるとともに、亡くなった学生に哀悼の意を表した。

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サガスティ氏は、「今日は祝福の日ではない。若者2人の死を知ったからだ」、「彼らを生き返らせることはできないが、こうしたことが二度と起こらないよう、議会と政府は行動を取る」と述べた。







