英保健相が新型ウイルス陽性、ワクチン2回接種後 「非常に軽症」と

画像提供, EPA
イギリスのサジド・ジャヴィド保健相は17日夜、新型コロナウイルス検査で陽性と判定されたと発表した。症状は「非常に軽い」という。
ジャヴィド保健相は、すでに2回のワクチン接種を終えている。
今後も自主隔離を続け、在宅で職務を継続するという。
ジャヴィド氏は16日にボリス・ジョンソン首相と面会していた。ジョンソン首相が隔離に入るかはまだ明らかになっていない。
イギリスでは19日から、新型ウイルス対策の社会的な交流に関するすべての法的制限が解除される予定だが、2日連続で1日の感染者が5万人を超えている。5万人を超えるのは1月中旬以来初めて。
政府統計によると、16日には5万1870人が、17日には5万4674人が新たに感染したことが確認された。7日間の累計は前週比40.6%増。検査で陽性が判明してから28日以内に亡くなった人は41人だった。7日間の累計は前週比47.9%増。
ジャヴィド氏は、保健省内で同僚の既婚女性とキスしていたことが発覚して辞任したマット・ハンコック氏の後任として、保健相に就任したばかり。

「少しふらふらした」
ジャヴィド保健相はツイッターに動画を投稿し、16日夜に「少しふらふら」したため、約30分で結果が出る「ラテラルフロー」と呼ばれる方式の迅速検査を受けたと明かしていた。
「ワクチンを2回受けていたのがありがたい。今のところ症状は非常に軽い」と述べた。
ジャヴィド氏はその後、PCR検査で陽性と判定されたとツイートした。
ジャヴィド氏はまだワクチンを接種していない人々に「できるだけ早く接種」するよう求めた。また、ふらふらする感じがする人や、陽性の人と接触した人はラテラルフロー検査を受けるべきだとした。
ジャヴィド氏は以前、英オックスフォード大学/アストラゼネカ製ワクチンを接種したとツイートしていた。
<関連記事>
ワクチンの効果
イングランド公衆衛生庁(PHE)の研究によると、アストラゼネカ製ワクチンを2回接種した場合、イギリス国内で主流となっているデルタ株の症状を抑える効果は66%だった。一方、米ファイザー製を2回接種した場合は88%の効果があった。
PHEの別の研究では、ファイザー製ワクチンを2回接種すると96%、アストラゼネカ製を2回接種すると92%の効果が確認され、ワクチン接種がデルタ株による入院を防ぐのに非常に有効だと分かった。
イングランド副主任医務官のジョナサン・ヴァン=タム教授は、ワクチンの効果は100%ではないものの、イギリスでおそらく約3万人の命を救ったと述べた。
「我々は今後もワクチン接種を続ける必要がある。ワクチンのおかげで、入院者数や死者数という意味で、状況が激変したので。今も大成功していると言える」

19日から制限措置がほぼ全廃に
19日に予定される、イングランドでのロックダウン措置の最終的な解除に向けて、英政府が準備を進める中、ジャヴィド保健相の感染が判明した。
社会的距離の確保に関するルールは廃止されるが、政府のガイドラインは店舗や公共交通機関などの閉鎖された空間ではマスクを着用すべきだと助言している。
下院保健特別委員会のジェレミー・ハント委員長は、夏の間に入院率が増加し続ければ、秋にはイングランドが再びロックダウンに移行しなければならなくなる危険性があると警告した。
元保健相のハント氏は、国民保健サービス(NHS)が直面している状況は「非常に深刻」だと述べた。
「NHSの警告灯は黄色ではなく赤色だ」と、ハント氏はBBCラジオ4番組「トゥデイ」で述べた。
英政府に新型ウイルス対策について助言する科学者の1人は、秋に向けて感染者数が増加し、この状況が「長期化」する可能性があるとした。
英政府の新型ウイルス対策を策定している非常時科学諮問委員会(SAGE)メンバーの、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のジョン・エドモンズ教授は、数週間以内に新規感染者が1日10万人に達する可能性があると述べた。
イングランド副主任医務官のヴァン=タム教授は、パンデミックはしばらく続くし、「今後も紆余曲折(うよきょくせつ)があるはずだ」と警告した。
「この冬は時に落ち着かないものになるだろうが、誰もがあせらず慎重に着実に対応すれば、大丈夫だと期待している」











