ミャンマー軍、日本人ジャーナリストを解放

画像提供, Reuters
4月にミャンマーで拘束され、フェイクニュースを拡散した罪で起訴されていた日本人ジャーナリストの北角裕樹さん(45)について、ミャンマー当局が解放を決めた。国営メディアが13日夜、報じた。日本メディアは14日、北角さんが同日解放されたと報じた。
ミャンマーでは2月のクーデター以降、国軍が実権を掌握している。偽情報の拡散疑惑で起訴されたことが確認されていた外国人ジャーナリストは、北角さんが初めてだった。
ミャンマー当局は、北角さんが違法行為におよんだとの見解は変えていないものの、日本政府の要請に応じる形で解放を決めたと説明している。
同国ではクーデター以降、800人以上が死亡し、地元のジャーナリストを含む数千人が軍に拘束されている。
<関連記事>
北角さんは4月18日、ミャンマー最大都市のヤンゴンの自宅を警察に捜索された際に逮捕された。2月26日にも、一時的に拘束されていた。
裁判で有罪となった場合、数年間の禁錮刑を科せられる可能性もあった。日本政府はミャンマー軍に対し、北角さんの解放を求めていた。
国営テレビMRTVはこの件について、「法を破っていたものの、日本と和解し良好な関係を育むため、日本からの要請に応じ、北角さんに対する起訴を取り下げ、解放する」と説明。また取り調べの結果、北角さんが「抗議活動を支持していた」ことが明らかになったと述べた。
北角さんはフリーランスのジャーナリストとして活動し、日本の大手メディアに情報を提供していた。ミャンマーに残っている数少ない外国人記者だった。
また、日本メディア向けに今回のクーデターやその後の抗議活動や殺害行為を報じていた一方、自身のソーシャルメディアに、ミャンマーの現状が市民に与える影響について頻繁に投稿していた。
国軍は、昨年11月に行われた選挙で不正が行われたと主張し、2月1日にクーデターを決行。実権を握り、政権与党の国民民主連盟(NLD)を率いるアウンサンスーチー国家顧問など政府高官を拘束した。
軍はその後、1年間の非常事態宣言を発令し、1年後に「より自由で公正な」選挙を行うとしている。
クーデターをめぐっては各地で大規模な抗議活動が起きており、当局はデモ参加者への抑圧を強めるとともに、報道の自由も制限している。
これまでに約80人の現地ジャーナリストが拘束された。ミャンマーの人権団体、政治犯支援協会(AAPP)によると、うち50人がなお拘束状態にあり、その半数が起訴されているという。
また、外国人ジャーナリスト数人も逮捕されている。










