豪バスケ代表選手、東京五輪ボイコット示唆 人種の多様性欠く代表写真に抗議

画像提供, Getty Images
女子バスケットボール、オーストラリア代表のリズ・キャンベージ選手は7日、豪オリンピック委員会(AOC)が発表したプロモーション写真は人種的多様性が欠けているとして、東京五輪をボイコットすると警告した。
キャンベージ選手が人種的問題を指摘したのは、今週発表されたオーストラリアの五輪・パラリンピック代表選手のプロモーション写真。スポンサーが提供した服を着た選手が写ったものだが、その中に有色人種の姿はなかった。
キャンベージ選手は、当該写真は「ホワイト・ウォッシュ」だと指摘した(訳注・「white wash」は「白く塗りつぶす」の意味から転じて「ごまかす」「問題を隠す」などの意味も。この場合は「白人しかいないことにする」の意味にもなる)。
AOCは、代表チームの多様性を反映させるためにもっと多くのことをすべきだったと反応している。
米女子プロバスケットボールWNBAのラスヴェガス・エイシズでプレーするキャンベージ選手は、ロンドンでナイジェリア人の父とオーストラリア人の母の間に生まれた。2012年ロンドン五輪では銅メダル獲得に貢献した。
「白人しかいない」
キャンベージ選手はまず、自身のインスタグラムのストーリー機能を使って問題を提起した。
「私はもう100万回は繰り返してきた。私を表そうとさえしない国の代表として、どうやってプレーしろと言うのか」と書き、ハッシュタグ「ホワイトウォッシュされたオーストラリア」(whitewashedaustralia)を、公式下着メーカー「ジョッキー」が提供した選手写真に付けて投稿した。

キャンベージ選手は2つ目の投稿で、7人制ラグビー選手で先住民族のモーリス・ロングボトム選手ら五輪代表選手がユニフォーム姿で写った別の写真についても批判。「嘘の日焼け(フェイク・タン)では多様性と同等にはならない」と書いた。この投稿をめぐっては、ロングボトム選手と彼のコミュニティーに対して、キャンベージ選手が謝罪すべきとの声も上がっている。
キャンベージ選手は、「あなたたちはみんな、黒人アスリートが群を抜いて活躍していても、POC(有色人種)を前面に出さないためなら何でもする」と批判。「@ausolympicteam(オーストラリア五輪代表チーム)で変化がみられなければ出場はしない」とした。
投稿の最後には、2000年シドニー五輪の陸上女子400メートルで金メダルを獲得した、豪代表で先住民族のキャシー・フリーマン選手の当時の映像と共に、これが「オーストラリアで最も偉大なスポーツの瞬間」だと書いた。
「多様性を促進してきた」
AOCはキャンベージ選手の発言から間もなく、声明を発表。「当該の写真撮影に関するリズ・キャンベージ氏の指摘を認識している」としつつ、「多様性を称え、促進してきた」AOCの実績を擁護した。
「我々は自分たちの多様性に関する実績を、自信を持って擁護する。今後もアスリートの幅広い多様性を反映した写真撮影を行っていく」
こうした中、女子バスケットボール豪代表チームの元コーチ、トム・マーハー氏がキャンベージ選手のコメントは「不適切」だと批判したと報じられた。
「同性愛者のアスリートが取り上げられたことはあるか? 中国系オーストラリア人アスリートが取り上げられたことはあるか? きりがないじゃないか」
「自分がコーチだったら、脅しは受け付けない。自分が行きたければ行けばいいし、ボイコットすると言ってきたら、自分だったら『幸運を祈る、またね』と言うだろう」
キャンベージ選手は過去にも人種問題に言及したことがある。昨年6月には、アメリカで白人警官に首を押さえ付けられ死亡したジョージ・フロイドさんの事件をめぐり、人種問題について世界各地で議論が続く中、オーストラリア国民は国内問題から目を背けているとインスタグラムで批判した。
動画の中でキャンベージ選手は、「オーストラリアよ、私たちの手はどれも血まみれだ」、「オーストラリアの先住民や先住民の扱いに関して、何より暗くてゆがんで、何より不快な過去があるのに、みんなよくも『Black Lives Matter』と言えたものだ」と述べた。











