アストラゼネカ製ワクチンは「安全」 英保健相が強調

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新型コロナウイルスの英アストラゼネカ製ワクチンについて、イギリスのマット・ハンコック保健相は16日、安全性を強調した。血栓が生じるとの懸念から、欧州各国は同ワクチンの使用を停止している。
ハンコック氏は国民に向かい、「規制当局の言うことを聞いて」、できるだけ早期に「接種を受ける」よう求めた。
アストラゼネカと英オックスフォード大学が共同開発したワクチンをめぐっては、安全性をより明確にする必要があるとして、ヨーロッパの13カ国ほどが使用を見合わせている。
一方、イギリスの医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、証拠からは、同ワクチンの接種が血栓を引き起こすという因果関係は「示されていない」と述べた。
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欧州連合(EU)加盟国とイギリスでは計約1700万人が、アストラゼネカ製ワクチンの接種を1回以上受けている。同社によると、血栓が生じた事案の報告は先週までで40件未満。
同社は、血栓がみられた件数は、人口全般における血栓発症の割合より少ないとしている。
欧州医薬品庁(EMA)は18日にも、ワクチン接種と血栓についての調査報告を公表する予定。


「接種してほしい」
ハンコック氏は、MHRAに加え世界保健機関(WHO)と欧州医薬品庁(EMA)も、アストラゼネカ製ワクチンは安全だと考えていると述べ、国民に安心感を与えようとした。
「私たちは絶えずこれらのワクチンの効果を検証しており、オックスフォードとアストラゼネカのワクチンがまさに今、イギリスで人命を救っていると知っている。連絡を受けたら接種してほしい」
ヨーロッパで懸念が広がっていることで、接種を拒否する人が出ているかと質問されると、「非常に多くの人が毎日ワクチン接種を受けている」、「ワクチン接種を望む気持ちは驚くほど強い」と述べた。
首相官邸もアストラゼネカ製ワクチンの安全性を擁護。報道官は、ボリス・ジョンソン首相も順番が来たらすぐ接種すると述べた。
一方、チャールズ皇太子の妻カミラ夫人(コーンウォール公爵夫人、73)は16日、アストラゼネカ製ワクチンを今年に入って接種していたことを明らかにした。

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イギリス政府の最新統計では、2483万9906人が1回目のワクチン接種を受けており、うち166万3646人が2回目の接種を終えている。
政府の予防接種・免疫合同委員会(JCVI)メンバーのジェレミー・ブラウン教授は、血栓はワクチン接種と無関係の様子で、懸念が「膨れ上がり過ぎている」とBBCラジオ4の番組で語った。
ブラウン教授はまた、アストラゼネカ製ワクチンの使用停止が引き起こす病気や死亡の件数の方が、「このワクチンのせいで何かきわめて異例の事態が起きるリスクが増えるという、蓋然性の低い状況」による病気や死亡件数よりも多いはずだと述べた。









