習主席、農村部の貧困根絶で「完全な勝利」

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中国の習近平国家主席は25日、北京で開かれた式典で、同国が極貧を根絶するという「奇跡」を達成したと宣言し、「歴史に刻まれる」「完全な勝利」だと述べた。
中国政府は過去8年間で1億人近くが貧困状態を脱したとしている。
しかし一部の専門家は、貧困状況の評価方法を疑問視している。中国では年収620ドル(約6万6000円)未満が極貧と位置づけられている。
習主席は「極貧根絶という困難な課題が達成された」と述べた。
「現在の基準によると、貧しい農村部で暮らす9899万人全員が貧困を脱した。そして貧困に苦しむ832県と12万8000の村が貧困リストから削除された」
農村部の貧困根絶は、2012年に習氏が中国共産党中央委員会の総書記に就いて以来、同氏の重要なイニシアチブになっている。
中国は昨年、貧困リストに残っていた県がリストから削除されたと発表。これは、2020年末までに極貧をなくすという目標の達成を意味するとしていた。
「貧困ライン」に疑問
25日の式典では、習氏から貧困問題解決に取り組んだ主要関係者らに勲章が授与された。
しかし一部の専門家たちは、中国が貧困の定義について低いハードルを設定していると指摘。さらに、最も貧しい地域には継続的な投資が必要だとしている。
ロイター通信によると、中国は極貧の定義を、現行為替レートで1日1.69ドル(約180円)に設定している。しかし、世界銀行による国際貧困ラインは1日1.90ドルだ。
中国では大きい所得格差も続いている。







