大学でのデモで「分離を扇動」 香港警察が学生など8人を逮捕

Police from the National Security Department went to the university the day after the protest

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画像説明, デモが行われた次の日、警察が大学で捜査を行った

香港の大学で11月に行われた抗議デモをめぐって7日、学生を含む8人が逮捕された。うち3人は国家安全維持法(国安法)で禁止されている「(中国からの)分離をあおった」容疑がかけられており、有罪となれば終身刑となる可能性もある。

香港ではこのところ、民主派の活動家らが次々と国安法違反の疑いで逮捕・勾留されている。人権擁護団体は、この法律が「弾圧」に値すると指摘している。

アメリカ財務省は7日、香港での一連の取り締まりを受けて制裁を強化。国安法を制定した全国人民代表大会常務委員会の14人に対し、アメリカ国内の財産凍結および移動の制限を課した。

アメリカは8月にも、香港自治政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官を含む10人に同様の制裁を与えている。

中国政府は6月、国家からの離脱、転覆行為、テロリズム、香港に介入する外国勢力との結託などを違法とする国安法を制定。ここ数年続いた民主派デモの後の地域安定化のためだと説明している。

しかし、イギリスをはじめとする西側諸国は、1997年の香港返還で約束された香港の自治や権利を損なうものだと指摘している。

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今回逮捕された16~34歳の8人はいずれも、無許可の集会に参加した容疑がかけられている。うち3人は学生だという。

Chinese University students hold up the names of the 12 people held in mainland China

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画像説明, 香港中文大学のデモでは、参加者が中国で拘束されている12人の名前を掲げた

サウス・チャイナ・モーニング・ポストの取材に対し警察は、3人の学生は国家からの分離をあおった罪に問われていると説明した。

残りの5人は香港中文大学の卒業生で、区議会の政治家3人も含まれているという。

香港中文大学でのデモ

香港中文大学では11月、100人弱の学生などが抗議デモを行った。一部の参加者は黒いマントにマスクを着け、黒い風船を持った。

参加者は、去年の反政府・民主派デモで使われていたものと似たスローガンを叫んだが、これは現在、香港では違法となっている。

警察はこのデモの次の日に、大学経営陣の了承の下、デモを撮影した動画を確認したという。

学生自治会は大学のこの判断について、学生との信頼を破壊した「とんでもない行為」だとして非難している。

人権擁護団体アムネスティー・インターナショナルも、香港当局が教育機関を「大々的に抑圧している」と批判した。

動画説明, 香港で民主派活動家が恐れる国安法 その意味と影響力