英大学、吸入型ワクチンの臨床試験を開始へ 新型ウイルス
ミシェル・ロバーツ、健康担当編集長、BBCニュースオンライン

画像提供, Getty Images
イギリスのインペリアル・コレッジ・ロンドンの研究チームが、吸入型の新型コロナウイルス向けワクチンの臨床試験を開始すると発表した。
直接ワクチンを肺に吸入するため、従来の注射での接種よりも免疫反応が改善される可能性があるという。
この吸入型ワクチンには、同大学が6月に治験を開始した先発のワクチンと、英オックスフォード大学がやはり治験中のワクチンが使用されている。
世界ではこれまでに180近くのワクチンの開発が進められているが、まだ成功に至ったものはない。
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インペリアル・コレッジ・ロンドンは30人の健康的なボランティアを募り、スチーム吸入器とマウスピースを使い、霧状のワクチンを吸入させる。
同時に、季節性インフルエンザのワクチンも、注射ではなく点鼻薬で接種させるという。
筋注射より効果的か
試験を主導するクリス・チウ医師は、「現在のパンデミックは、鼻やのど、肺の細胞を通して感染するウイルスによって引き起こされている」と説明。
「これらの部位の表面は、他の部位とは異なる免疫反応を起こすことで知られている。そこで、呼吸器官に直接働きかけることで、筋注射によるワクチン接種よりも効果的な免疫反応が得られるかどうかを試すことに意味がある」
インペリアル・コレッジ・ロンドンの先発ワクチンを手掛けるロビン・シャトック教授は、「世界中で多数の研究グループが、COVID-19向けワクチンの臨床試験を行っている」と話した。
「一連の治験で、ワクチン候補が新型ウイルスに対する免疫システムを作れるかどうかがわかるだろう」
「しかしこうした治験では、ウイルスが最初に攻撃する鼻やのど、気管でワクチンどういう働きをするのかは分からない可能性がある。ある研究チームが正しいワクチンを開発しても、接種方法が間違っているということもありえる。今回のような治験でしか、そういった判断はできないだろう」


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