ハリー英王子、ロンドン居宅の改修費を返納 公的資金240万ポンド

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イギリス王室のサセックス公爵ハリー王子は7日、ロンドン近郊の居宅「フロッグモア・コテージ」の改修費に充てられた公的資金240万ポンド(約3億3500万円)を返納したと発表した。
フロッグモア・コテージの改修費は2018/2019年度に王室助成金から拠出された。しかし今年3月にハリー王子とメガン妃は、王室の公務から退くとき、かかった費用を公金に戻すと表明していた。
イギリス政府はエリザベス女王に対し、王室の運営や公務による旅行、宮殿の修繕などのための費用を王室助成金として支払っている。
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ハリー王子の報道官は、王室助成金への寄付という形で全額が戻されたと説明している。
フロッグモア・コテージは引き続き、ハリー王子とその家族の居宅となる。公爵夫妻は現在、息子のアーチーちゃんと共にアメリカに住んでいる。
ハリー英王子とメガン妃は先に、ネットフリックスと番組制作について合意したと発表したばかり。一部の番組には、公爵夫妻も出演する可能性があるという。
夫妻との契約は数年間にわたり、ドキュメンタリーからシリーズ番組、長編映画、子ども向け番組まで多岐にわたるという。

<分析> ジョニー・ダイモンド王室担当編集委員

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フロッグモア・コテージは、サセックス公爵夫妻が家族を育む素敵な家になる予定だった。しかし実際は、ハリー王子とメガン妃がイギリスを、そして公的な王室を去る理由の一つになってしまった。
2018/2019年度に計上された改修費は240万ポンド。そして、その後も修繕費がかかるという話は批判を呼んだ。何にどれだけの金額が使われたのかという話も噴出したが、その多くがでっちあげだった。
公爵夫妻にすれば、初めて一緒に住む家を構えて子どもを育てようとした瞬間に、不公平で立ち入ったコメントの対象になってしまったという感じだろう。
何十年もの間、税金の使い道は王室にとって面倒な問題だ。王室に批判的な人にとっては格好の話題で、王室助成金や警備費について指摘し、王族が華美な生活を送っていないか、税金に見合った職務を果たしているかを監視している。
今年初め、サセックス公爵夫妻が公務から退く条件を決める中で、お金は深刻な議題だった。
フロッグモア・コテージの改修費を返納すると発表したのは公爵夫妻側だった。こうした線引きをすることで、夫妻は公務という責務から解き放たれたと感じたかもしれない。
そして今、フロッグモア・コテージは住む人のいないまま、王室の不幸せなエピソードの象徴としてたたずんでいる。










