米ポートランドで右派射殺の容疑者、警察に撃たれ死亡

画像提供, Reuters
米西海岸オレゴン州ポートランドで、人種差別や警察暴力に抗議するデモに対抗する、右派団体の関係者が何者かに撃たれて死亡した事件をめぐり、近隣ワシントン州の地元警察は3日、容疑者として捜査していた左派勢力の男性を逮捕しようとした際に、この男性を射殺したと明らかにした。
米メディアによると、ワシントン州サーストン郡保安官事務所は記者会見で、複数の捜査機関が同州シアトル郊外で殺人事件の容疑者を発見し逮捕しようとしたところ、捜査員たちがこの容疑者を射殺したと明らかにした。この容疑者が、ポートランドで右派関係者を射殺した疑いの、マイケル・レイナル容疑者(48)とみられる。
射殺に至った経緯は明らかになっていない。容疑者が銃を取り出したと警官たちが話しているという情報もある。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、サーストン郡保安官事務所のレイ・ブレイディ警部補は、容疑者がアパートを出て車に乗り込もうとした際に警官たちが「逮捕しようと接近したところ、発砲があった」と話した。警官4人が発砲した一方、容疑者が発砲したかは明らかではないという。警部補は、容疑者の名前を明らかにしていない。
レイナル容疑者は「アンティファ(反ファシスト)」に同調し、黒人差別に抗議する「Black Lives Matter」運動の警備担当を自認しながら、ポートランドのデモに参加していたという。
「ほかにどうしようもなかった」
レイナル容疑者は3日掲載の米メディア「ヴァイス・ニュース」に対して、ポートランドで右派団体「愛国者の祈り」の一員、アーロン・ダニエルソンさん(39)を撃ったのは、正当防衛だったと主張していた。
また、自分と友人がダニエルソンさんに刺されると思ったのだと説明。「ほかにどうしようもなかった。というか、選択肢はあった。あのまま何もしないで、有色人種の友人が殺されるのを眺めていることもできた。でもそんなまねをするわけがない」と話していた。
このインタビューが公表された同日、ポートランド市警はレイナル容疑者に対する逮捕状をとった。
5月25日に米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に押さえつけられて死亡して以来、アメリカ各地で抗議デモや暴力沙汰が相次いでいる。伝統的にリベラル色の強いポートランドでも「Black Lives Matter」デモが続くほか、これに対抗する右派団体がたびたび市内に押し寄せ、衝突が繰り返されている。










