【米大統領選2020】 ペンス副大統領、バイデン氏は「国を衰退させる」
米大統領選に向けた共和党の全国大会は26日に3日目を迎え、副大統領候補に指名された現職のマイク・ペンス副大統領(61)が指名受諾演説を行った。ペンス氏は、野党・民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領(77)が当選すれば、アメリカ各地に暴力行為が拡大することになると警告した。
共和党はこの夜の全国大会で「英雄の国」というテーマを掲げた。
ペンス副大統領は、メリーランド州ボルティモアのフォート・マクヘンリー要塞(ようさい)跡地から演説した。この要塞は1812年の米英戦争でイギリス軍から街を守り、これに感銘を受けたフランシス・スコット・キーがアメリカ国歌「星条旗」の詩を書き上げたことで知られる。
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ペンス氏は、「ジョー・バイデンのアメリカでは、あなた方は安全には暮らせない。それが厳しい事実だ」と述べ、法と秩序か、無法状態のいずれかを選ぶ選挙になるとした。
また、長年穏健派として知られるバイデン氏を「急進左派のためのトロイの木馬以外の何物でもない」とし、バイデン氏が「アメリカを社会主義と衰退の道へと導くはずだ」と主張した。
バイデン氏は「暴力につながる政策を強化する」
ウィスコンシン州では23日に黒人男性が警官に背後から複数回銃撃される事件があり、連日抗議デモが起きている。25日夜から26日未明にかけては、3人が死傷する銃撃事件も発生した。ペンス氏は事件については言及せず、次のように述べた。
「法の執行を支持すること、そしてアフリカ系アメリカ人の隣人たちを支持すること。我々の市や町での生活の質を向上させるためにそのいずれかを選ぶ必要はないことを、アメリカ国民のみなさんは理解している」

画像提供, Getty Images
ペンス氏は、アメリカには人種的マイノリティに対する「暗黙の先入観」や「組織的人種差別」が存在するといったバイデン氏の発言を非難した。
「ジョー・バイデンは、アメリカの各都市に安全ではない状況と暴力をもたらす、とんでもない政策を強化するだろう」
この日はペンス氏のほか、サウスダコタ州のクリスティ・ノーム知事らも登壇した。
バイデン氏の主張
一方で民主党の大統領候補のバイデン氏と、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員(55)は同日、ペンス氏の演説に先立ち、警官に銃撃されたジェイコブ・ブレイク氏(29)の家族と話をしたと明かした。
ブレイク氏は警官に背後から、至近距離で複数回撃たれた。現在入院中で、腰から下がまひしているという。
バイデン氏は自身のキャンペーン動画の中で、「この国のあらゆる黒人の父親と黒人の母親の立場になって考えてください。そして、自分に問いかけてみてください。これが私たちが望むアメリカの姿なのか? これが、この国のあるべきかたちなのか? と」と呼びかけた。
また、「残虐行為に抗議するのは権利であり、絶対に必要なことだ。しかし、地域社会を焼き払うのは抗議ではなく、必要のない暴力行為だ」と付け加えた。












